福島市のゆず12年ぶりの収穫 原発事故の出荷制限が解除
12月07日 17時12分
東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で続いてきた出荷制限が、ことし春に解除された、福島市特産の「ゆず」の収穫が12年ぶりに行われています。
福島市では、震災と原発事故の前、「ゆず」の生産が盛んで、「北限のゆず」として親しまれていました。
しかし、11年前の原発事故のあと国の基準を超える放射線物質が検出されたことなどから出荷制限が続き、ことし3月に出荷制限が解除されて、ようやく出荷ができるようになりました。
このうち、市内の山口地区で40年ほど前からゆずを栽培してきた農家の安田和昭さん(71)の畑では、およそ20アールの畑でゆずを育てていて、ことしは12年ぶりの収穫を楽しみにしていました。
黄色に色づいた完熟したゆずの収穫は、10月から始まり、この日は、高さ4メートルほどの木にたわわに実ったゆずを安田さんが長い柄のついたはさみを使って摘み取っていきました。
安田さんは、「いいゆずができました。12年ぶりに収穫できて本当にうれしいです」と話していました。
安田さんのゆずは、市内の直売所などに出荷するということです。
県によりますと、福島市のゆずについて、出荷の再開の意向を示している農家は現時点でおよそ100軒で、出荷されるゆずは生で食べるほか加工用にも使われるということです。
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2022/12/07 19:08:40