帰還開始の双葉町で「はたちを祝う会」新成人が久しぶりの再会
01月07日 18時04分
2011年に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故で、すべての住民が避難を余儀なくされ、去年ようやく住民の帰還が始まった双葉町で、成人式に代わる「はたちを祝う会」が開かれ、事故当時小学2年生だった12人が久しぶりの再会を喜び合いました。
福島第一原発が立地する双葉町では、去年8月に原発事故に伴う避難指示が出された12の自治体の中で最後に住民の帰還が始まりました。
「はたちを祝う会」は、7日午後、JR常磐線双葉駅前に新たに整備された町役場で開かれ、今年度20歳を迎える58人のうち、町外や県外の避難先などから集まった12人が出席しました。
式では、伊澤史朗町長が「逆境を乗り越え心身ともに成長した皆さんの姿を、心強く感じています」と祝辞を述べました。
続いて、実行委員会を代表して、仙台市の専門学校生の林優雅さんが「新世代として何かと期待を寄せられることが多く、私たちは語り継ぐべき大きなものも抱えていますが、それをプレッシャーに思うことも、責任を感じる必要もありません。子どもの代、孫の代まで恥ずかしくない社会をこの場にいる皆さんとともに作っていきたいです」とあいさつしました。
式のあと、いわき市から出席した女子学生、「懐かしい顔ぶれに再会し、20歳なったことを実感しました」と話していました。
また、宮城県から出席した男子大学生は「工学や土木を専攻しているので、復興事業に携わりたいです」と話していました。
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2023/01/09 08:10:11