
パラオ ペリリュー島で発掘の戦車から骨 旧日本兵の遺骨か
2023年1月28日 5時39分
太平洋戦争の激戦地となったパラオのペリリュー島で、島に埋もれたままになっている旧日本軍の戦車の発掘調査が初めて行われ、掘り出された戦車から骨の一部が見つかりました。国から委託を受けて調査を行った団体は、旧日本兵の遺骨とみてDNA鑑定に向けて検討を進めています。
太平洋の島国パラオのペリリュー島では、1944年、旧日本軍とアメリカ軍との間で激しい戦闘が行われ、日本側だけで1万人以上が亡くなり、今も多くの遺骨が残されているとみられています。
厚生労働省から委託を受けた日本戦没者遺骨収集推進協会は、戦後、地中に埋もれたままになっている旧日本軍の戦車の初めてとなる発掘調査を、去年9月から行っていて、先月、掘り出した戦車の中から骨を見つけました。
長さは、およそ30センチで、人の大腿骨の一部とみられ、旧日本兵の遺骨の可能性が高いということです。
骨の一部は欠けているということですが、身元を特定するため、DNA鑑定に向けて検討を進めています。
一方、別の戦車からも骨のかけらが複数見つかりましたが、焼損が激しいため、DNA鑑定は難しいということです。
協会によりますと、ほかにも複数の戦車が埋もれているということで、来月も発掘調査を行うことにしています。
日本戦没者遺骨収集推進協会は「戦車の中から骨が見つかったことで、身元の特定につながる遺骨が残されている可能性が、改めて明らかになった」としています。
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2023/01/28 08:05:11