復興加速を期待 川内村の県道で新たなトンネルの起工式
10月12日 16時45分
福島県は原発事故のあと、避難指示が出された地域の周辺で復興を加速させようと、8つの道路で整備や改良などを進めています。
このうち、川内村の県道で新たなトンネルの起工式が行われました。
起工式が行われたのは、中通りの小野町と浜通りの富岡町を結ぶ県道「小野富岡線」のうち、整備が進められている川内村五枚沢地区を通るバイパスのトンネルです。
12日は県や沿線自治体の関係者などがトンネル近くに集まり、式典が開かれました。
この中で、川内村の遠藤雄幸村長は「この道路の整備は村民の悲願と言っても過言ではありません。帰還の促進や地域振興につながると大いに期待しています」と述べたあと、くわ入れが行われ、工事の安全を祈願しました。
県道「小野富岡線」のうち途中の川内村を通る区間は、これまで道幅の狭い1車線のうえ、急カーブが多いため大型車のすれ違いが困難でしたが、およそ2.7キロの新たなトンネルが整備されると、車線が2つに増えてカーブも緩やかになるため、安全性の向上に加え、川内村から最寄りの2次医療機関である富岡町の病院や常磐自動車道などへのアクセス向上が期待されます。
復興のための県の道路整備は、今回の路線を含めて2路線が残っていて、令和7年末までにすべて完了する予定です。
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2023/10/12 20:50:32