ハイパーカミオカンデ 建設現場が初公開 岐阜 飛騨
2023年10月29日 19時23分
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宇宙などから降り注ぐ極めて小さな素粒子、「ニュートリノ」の観測を進め、日本人研究者のノーベル物理学賞受賞にもつながった岐阜県飛騨市にある大規模な観測装置「スーパーカミオカンデ」の後継となる「ハイパーカミオカンデ」の建設現場が29日初めて報道関係者に公開されました。
飛騨市神岡町の東京大学宇宙線研究所が運用する大規模な観測装置「カミオカンデ」と「スーパーカミオカンデ」は、宇宙などから降り注ぐ極めて小さな素粒子、「ニュートリノ」の観測に成功するなどして、日本人研究者の2度のノーベル物理学賞受賞につながりました。
3年前から「スーパーカミオカンデ」のおよそ8倍の「ニュートリノ」が観測できる「ハイパーカミオカンデ」の建設が地下600メートルの場所で進められていて、29日は水が入った巨大なタンクを収めるために掘り進められている建設現場が報道関係者向けに初めて公開されました。
公開されたのは高さ21メートル、直径が69メートルあるドームと呼ばれる天井部分で、計画では「ニュートリノ」を観測する高性能の検出器4万本が取り付けられるということです。
「ハイパーカミオカンデ」は4年後、2027年の観測開始を目指していて、ニュートリノに関する研究をさらに深めることで、宇宙に星や物質が誕生した成り立ちなどの解明につながる成果が期待されています。
東京大学神岡宇宙素粒子研究施設長の塩澤眞人教授は、「カミオカンデ、スーパーカミオカンデで成果をあげたが、解決できていない問題が残っている。ハイパーカミオカンデでの研究で答えを見つけたい」と話していました。
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2023/10/30 12:31:17