台湾で福島売り込み、内堀知事 福島空港への定期便化要請へ
2024年01月10日 08時55分
福島県の内堀雅雄知事は、16日に就航する福島空港と台湾を結ぶ定期チャーター便の初便に搭乗し、台湾を訪問する。本県の観光や食、文化などの魅力を現地で発信して誘客を促すとともに、関係機関への訪問を通して3月下旬の夏ダイヤ以降の定期便化に向けた協力を要請する考え。9日の定例記者会見で発表した。
JA福島五連をはじめ経済、観光といった県内の関係団体の代表者ら約10人と一緒に訪れる。17日には、直行便を運航するタイガーエア台湾を訪れ、定期チャーター便の運航に対する感謝や、台湾との交流拡大に向けた思いを伝え、定期便化を働きかける。
また、現地県人会との懇談や、日本からの教育旅行先として有力な現地博物館も視察するほか、現地の関係者を招いたレセプションも開催する。18日に帰国するという。
内堀知事は定期便化に向け、インバウンド(訪日客)とアウトバウンド(送客)の二つの視点が重要だ、と強調。インバウンドについては「『福島の魅力を周りの人々にも伝えたい』と思ってもらえるよう、心を込めておもてなしをすることが重要」とし、アウトバウンドを巡っては、パスポート取得費の支援や若者が対象の割引事業などに取り組むとした。
台湾との定期便化が実現すれば、福島空港の国際定期便の就航は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故によって中国・上海、韓国・ソウル両便が途絶えて以来、13年ぶりとなる。内堀知事は「観光、経済、文化、教育などさまざまな分野でさらなる交流拡大につながる」と期待を寄せた。
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2024/01/10 12:37:41