
葛尾村 伝統の保存食「凍み餅」作り最盛期
01月19日 19時00分
寒さが厳しい季節に、凍らせた餅を乾燥させて作る伝統の保存食、「凍み餅」作りが福島県葛尾村で最盛期を迎えています。
葛尾村の「凍み餅」は、江戸時代末ごろから伝わるとされ、いずれもキク科の山菜である、ヨモギとオヤマボクチを練り込んだ餅を一晩凍らせてから、冷気にさらして乾燥させた保存食です。
村では震災と原発事故前から地元の女性たちが会社を作り、冬にあわせて毎年、「凍み餅」を生産・出荷してきましたが、事故の影響で一時中断したあと、あらたに建物を作り、7年前に生産を再開しました。
ことしも作業が最盛期を迎えています。
「凍み餅」作りでは、最初に、機械で餅をつきあげて半円形に切り、干すためにひもで結んでいきます。
そして、冷凍庫で一晩凍らせてから、外気を取り込んで温度を低く保った建物の2階のスペースでおよそ40日間、乾燥させて完成させます。
材料のオヤマボクチが安定して手に入るようになって去年は初めて生産量が震災前を上回ったということです。
葛尾村の「凍み餅」づくりは、来月上旬まで続き、ことしは去年と同じ10万8000個を出荷予定だということです。
食品会社の代表の松本智恵子さんは「農家や社員の頑張りでようやく目標にしていた震災前の生産量を上回ってうれしい。幅広い世代の人に食べてほしいです」と話していました。
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2024/01/19 21:05:45