ボッチャの遠藤(福島出身)パリパラ内定 五輪含め県勢第1号
2024年01月22日 09時00分
パリ・パラリンピック代表に内定した遠藤裕美
ボッチャの日本選手権最終日は21日、東京都の墨田区総合体育館で行われ、パリ・パラリンピックの代表選考を兼ねた女子(脳性まひBC1)決勝で、前回覇者の遠藤裕美(37)=福島県ボッチャ協会、福島市出身=が東京パラリンピック代表の藤井友里子(アイザック)に8―2で快勝し、パラ代表に内定した。
遠藤は初のパラ出場となる。パリ五輪・パラリンピックを通じて県勢の代表内定第1号となった。遠藤は「自信を持って試合に臨めた。いい結果を出せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
遠藤「うれしいの一言」
37歳のベテランが夢舞台への切符をつかみ取った。東京都で21日に開かれたボッチャの日本選手権大会の決勝。パリパラリンピックの代表選考が懸かる大一番を制した遠藤裕美(県ボッチャ協会、福島市出身)は優勝が決まると静かに微笑み、「うれしいの一言」と実感を込めた。
決勝では、ロンドン、リオ、東京のパラリンピック3大会に出場している藤井友里子(51)が立ちはだかった。第1エンドは互いに譲らず、1点ずつ分け合う緊迫した展開となった。
第2エンドに試合が大きく動いた。遠藤はコート右奥にジャックボール(目標球)を置き、得意とするロングボールでの戦いに持ち込むと、圧巻の投球を見せた。相手の球が目標球をブロックするように左手前に並ぶ中で、遠藤は横から回り込むように連続で4球を近づけて一挙5得点を奪取。試合の流れを呼び込み、第3、4エンドでも寄せ付けなかった。
遠藤は生まれつき脳性まひの障害があり、24歳で本格的にボッチャを始めた。2021年の東京大会への出場も目指していたが、日本選手権などで結果を残せず、代表入りはかなわなかった。その後は精度向上を期し、筋力強化や栄養管理に励み、昨年1月の日本選手権で初優勝。さらに昨年12月のアジア・オセアニア選手権では、国際大会で初の決勝に進出し、準優勝を果たすなど着実に力を付けてきた。
「やってきた成果がしっかり出ている」。表彰式で、金メダルを受け取り、手応えをかみ締めたベテランは、初のパラリンピックに向けて、胸を高鳴らせる。
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2024/01/22 12:22:05