県内民間企業 夏のボーナス 2年ぶりに前年を上回る見通し
06月03日 16時02分
福島県内の民間企業のことしの夏のボーナスは1人あたりの平均で30万2700円余りと、物価上昇への対応による引き上げなどで2年ぶりに前の年を上回る見通しです。
民間の調査機関、「とうほう地域総合研究所」は福島県の「毎月勤労統計調査」などを分析して、夏と冬のボーナスの支給額を推計しています。
それによりますと、県内の民間企業のことしの夏のボーナスは、1人あたり平均で30万2727円と去年より1万1574円、率にして4%増え、2年ぶりに前の年を上回る見通しです。
これは物価上昇への対策として各社が基本給のベースアップやボーナスの支給月数の引き上げなどを行ったことが反映されたものとみられます。
一方、中小企業を中心に原材料価格の高騰に伴う収益の悪化などからボーナスの額を引き下げたり不支給としたりするところもあり二極化すると見られています。
また、公務員のボーナスは、人事院勧告に伴って支給月数が増えたため、2年連続で増加する見通しで、1人あたり平均で85万8264円と、去年より2万200円、率にして2.4%増える見込みです。
とうほう地域総合研究所の高橋宏幸研究員は、「2年ぶりに増加する見込みで消費が上向くことを期待したいがコロナ禍前の水準に完全には戻っていない。ボーナスの支給をめぐっては企業が二極化していて素直に喜べない人も多いのではないか」と話していました。
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2024/06/04 00:35:40