クマ目撃237件、福島県内...今年、最多ペース 人的被害も1件
2024年06月18日 08時00分
クマ目撃件数が今年、福島県内で急増している。県警が今年1月から今月16日までの間、通報などで認知したクマの目撃件数は237件(前年同期比85件増)。統計を開始した2008年以降で最も多かった23年の687件を上回るペースで推移している。人的被害は1件(前年同期比4件減)。夏もクマの活動が活発になるため、県警は注意を呼びかけている。
県によると、22年秋にクマの餌となるブナやナラが豊作だったため、23年春に多くの子グマが産まれたと推測される。個体そのものの増加が今年の目撃件数の増加につながっているとみている。
県警によると、目撃件数の月別推移は1月9件、2月8件、3月8件、4月19件、5月96件、6月は16日現在で97件と5月以降に急増している。また、例年は1~3月の目撃は数件程度ほどだが、今年は早い時期からクマの活動が活発化していることも特徴で、県などは2~3月の平均気温が例年より高く推移したことも要因とみている。
目撃件数の地域別では、会津地方が152件、中通りが72件、浜通りが13件。クマの生息環境に適さないとされていた阿武隈川東側でも目撃件数があり、県内全域で注意が必要。相次ぐ目撃に県は、7月31日まで県内全域を対象に「ツキノワグマ出没注意報」を発令している。
県警は、クマによる被害防止に向け、入山する際は単独での入山を避けて鈴やラジオなどで音を出して行動することなどを呼びかける。また、クマが近くにいるのが分かった場合は、クマを見ながらゆっくりと後退して距離を取ることなどを挙げている。
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2024/06/18 12:43:58