
【台風10号】関東甲信 東海 線状降水帯発生のおそれ 警戒を
2024年9月1日 0時32分
紀伊半島付近にある台風10号の影響で関東甲信と東海では1日の午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
関東や東海では、すでに大雨となっていて気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。
今夜は安全な場所で過ごすようにしてください。
台風10号 31日の情報
放送同時提供
気象庁によりますと、台風10号は、31日午後9時には東海道沖を1時間におよそ15キロの速さで東へ進んでいます。
中心の気圧は996ヘクトパスカル最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風情報 データマップ
台風の動きが遅いうえ、台風の周辺や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気の影響で、関東や東海などでは発達した雨雲がかかり続けています。
神奈川県海老名市では31日午後7時20分までの48時間で、1976年に統計を取り始めて最も多い398.5ミリの雨が降り、平年の8月1か月分の2.4倍に達しました。
このほか静岡県熱海市網代でも、31日午後11時までの48時間の雨量が統計を取り始めて最も多い467ミリとなっています。
各地で土砂災害が発生するおそれが高まっていて神奈川県、静岡県、埼玉県、東京都では「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
きのうは岐阜県や三重県で氾濫が発生した川があるほか、静岡県を流れる菊川では一時、氾濫危険情報が出されました。
大雨への警戒 必要な状況は今後も続く
今後の見通しです。
台風はこのあと日中にかけて北上し、徐々に勢力を弱めながら今夜には熱帯低気圧に変わると予想されていますが、大雨への警戒が必要な状況は今後も続きます。
特に、
▽関東甲信と伊豆諸島、東海では1日午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
1日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽東海で400ミリ、
▽関東甲信で300ミリ、
▽近畿で200ミリと予想されています。
台風の動きが遅いため大雨の期間も長くなり、2日の夕方までの24時間には
▽東海と近畿で200ミリ、
▽北陸で150ミリ、
▽関東甲信で120ミリと予想されています。
雨雲予報 データマップ
少しの雨でも災害危険度が急激に高まるおそれ
広い範囲で地盤が緩んでいるところや水位が高くなっている川があり、今後少しの雨でも災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。
近くの頑丈な建物や、建物の高い階で崖や斜面と反対側の部屋に移動するなど、今夜は安全を確保した場所で過ごすようにしてください。
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2024/09/01 00:43:23