兵庫県 斎藤知事“県民から付託” 辞職しない考え重ねて示す
2024年9月11日 19時14分
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兵庫県の斎藤知事がパワハラの疑いなどで告発された問題で、県議会の最大会派、自民党内では今月19日に知事に対する不信任決議案を提出する案が出ています。これに対し斎藤知事は会見で、県民から負託を受けているとして辞職しない考えを重ねて示しました。
この問題で兵庫県議会では第2会派の維新の会に続いて、最大会派の自民党など4つの会派と無所属議員が、知事に辞職を求めることにしています。
自民党内では知事が受け入れない場合は、今月19日に開かれる定例県議会の初日にも知事に対する不信任決議案を提出する案が出ています。
これについて斎藤知事は11日の記者会見で「今の状況は厳しい。3年前の選挙で『4年間、しっかりやるように』と県民から負託を受けているので、任期をしっかりつとめていく」と述べ、辞職しない考えを重ねて示しました。
その上で不信任決議案が可決された場合、知事が議会の解散か失職かを選択することについて「法律の規定に基づいて選択肢があるので、規定に基づき判断していく」と述べました。
一方、3年前の知事選挙で推薦を受けた自民党の県議会議員も辞職を求めるとしていることについて「当時、議会が終わるたびに『がんばれ』と言ってもらっていたので、このような状況になったことは申し訳なく、自分自身に対し悔しい思いだ。議員には心から今も感謝しており、本当に申し訳ない。決して完璧な人間ではないが、これからも頑張っていきたい」と述べ、涙を浮かべる場面もありました。
維新共同代表 大阪 吉村知事「辞職すべき」
日本維新の会の共同代表を務める大阪府の吉村知事は記者会見で「告発文書の中に、知事自身によるパワハラの記載があるにもかかわらず、極めて初期の段階で結論を出してしまった。知事の権限執行として間違えていたと思うので、そこは認めて辞職すべきだというのが私の考えだ。告発した人が亡くなった事実や県政が混乱している事実もあり、この結果に対する道義的責任もある」と述べました。
その上で「斎藤知事が今後もいまの状態を継続するのであれば、われわれとしても不信任決議案を出すことになる」と述べました。
また今後、不信任決議案が可決された場合の対応については「いまの状態のまま知事が議会を解散するのは、県民の理解を得られない」と指摘しました。
維新 藤田幹事長「対応を慎重に見たい」
日本維新の会の藤田幹事長は記者会見で、「われわれはおととい斎藤知事に対し、辞職と『出直し選挙』で県民の信を問い直すよう求める申し入れを行った。斎藤知事は自分から辞める気はないと表明しているが、今月19日の兵庫県議会の開会までまだ時間があるので、対応を慎重に見たい。『出直し選挙』になれば斎藤知事の主張も聞いた上で、独自候補を擁立するかなど対応を検討したい」と述べました。
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2024/09/11 20:54:09