
BRICS首脳会議の全体会合 「カザン宣言」を採択
2024年10月24日 11時47分
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BRICSの首脳会議の全体会合が23日、ロシアで開かれ、ウクライナ侵攻でロシアが欧米などから制裁を科されていることを念頭に「国際法に反する一方的な経済制裁の撤廃を求める」などとした内容を盛り込んだ宣言を採択しました。
ロシア中部の都市カザンで23日、エジプトやイランなどが加わって加盟国が拡大してから初めてとなるBRICSの首脳会議の全体会合が開かれました。
この中で、ロシアのプーチン大統領は「30か国以上が関係強化の意思を示している」と述べました。
その上で「私たちはBRICSがダイナミックに発展し、世界情勢における権威と影響力を強めているのを目の当たりにしている」と述べグローバル・サウスと呼ばれる新興国などを中心に、BRICSの影響力が拡大することに期待感を示しました。
全体会合では「公正な世界発展と安全のための多国間協力の強化」をテーマに議論が行われ、「カザン宣言」が採択されました。
宣言では、BRICSの国々との関係強化などを目指す「パートナー国」の資格を設けることを支持するとしたほか、ウクライナ侵攻でロシアが欧米などから制裁を科されていることを念頭に「国際法に反する一方的な経済制裁の撤廃を求める」などとしています。
また、ウクライナ侵攻をめぐり、ことし5月に中国とブラジルが独自の和平案を提案したことを念頭に、「対話と外交を通じた紛争の平和的解決に向けた仲介には注目する」としています。
青木官房副長官「国際社会と連携し支援と対ロ制裁に取り組む」
青木官房副長官は記者会見で「ロシアによるウクライナ侵略などで国際秩序の根幹が揺らぎ、世界が歴史の転換点にある中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化の重要性が高まっている。わが国としては引き続き多様性と包摂性を重視するきめ細かな外交を通じて国際社会を分断や対立ではなく、融和と協調に導く外交を推進する」と述べました。
そのうえで「一日も早くウクライナに公正かつ永続的な平和を実現すべく今後もG7=主要7か国をはじめとする国際社会と連携し強力なウクライナ支援と厳しい対ロ制裁に取り組む」と述べました。
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Posted at
2024/10/24 12:34:18