
石破首相 硫黄島訪問 日米合同追悼式出席 平和への誓い新たに
2025年3月29日 18時49分
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石破総理大臣は先の大戦の激戦地、硫黄島を訪れて現職の総理大臣として初めて日米合同の追悼式に出席しました。双方の戦没者を慰霊するとともに、平和への誓いを新たにし、日米同盟をさらなる高みに引き上げていく決意を示しました。
石破総理大臣は29日、太平洋戦争末期の昭和20年、日本軍とアメリカ軍の間で激しい戦闘が行われ、日本側はおよそ2万1900人、アメリカ側はおよそ6800人が戦死した小笠原諸島の硫黄島を訪れ、現職の総理大臣としては初めて日米合同の追悼式に出席しました。
石破総理大臣は追悼のことばで「祖国を思い、家族や大切な人々を案じつつこの地で亡くなった方々を思うとき悲痛の思いが込み上げてくる。歴史に真摯(しんし)に向き合いながら悲痛な戦争体験を世代を超えて語り継いでいく努力を続けていかねばならない」と述べ、戦没者を慰霊しました。
その上で「かつて戦火を交えた日米は和解を果たして関係を深め、信頼し合える同盟国となり、インド太平洋地域の平和と繁栄の礎となっている。平和への誓いを新たにし、日米同盟を新たな高みに引き上げていく」と述べました。
このあと島内で続けられている遺骨収集作業の現場や、激しい戦闘が行われた摺鉢山などを視察しました。
石破総理大臣は記者団に対し「戦後80年となるが、戦没者の霊を弔うとともに、日米が世界の平和のために力を尽くすという意義のある1日だった。1万1000人の遺骨がこの地に眠っており、政府を挙げて収集を行い、一日も早くご帰還いただくようにという思いだ」と述べました。
中谷防衛相「強力な同盟関係示せた」
中谷防衛大臣は、小笠原諸島の硫黄島で記者団に対し「アメリカからヘグセス国防長官も出席し、史上初めて、日米の防衛相が追悼式にそろった。80年前に戦火を交えた日米両国が、今や世界で最も強力で成功した重要な同盟関係となり、地域の平和と安定を守っていることを内外に示すことができた」と述べました。
米 ヘグセス国防長官「同盟への信念・信頼、平和誓う」
アメリカのヘグセス国防長官は「ここで戦った人々の勇気と犠牲をしのぶ。彼らには、みずからが戦い、守ろうとしていた祖国や戦友に対する信念と信頼があった。彼らを永遠に記憶し、われわれの同盟への信念と信頼、そして平和を誓う」と述べました。
そのうえで「1945年に戦った勇敢な兵士たちにとって、日米同盟は、『きのうの敵はきょうの友』だということを示している。日米同盟は、これまでも、そして今もインド太平洋地域における自由と繁栄、安全、平和の礎であり、これからも、平和のために命をささげた多くの人々をしのび、そうであり続ける。日米の友情と同盟に誓おう。団結と共通の目的こそがわれわれを強くする」と述べ、日米同盟の重要性を強調しました。
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2025/03/29 20:10:43