
ハワイ 戦艦ミズーリ記念館 沖縄戦さなかの特攻伝える式典
2025年4月12日 17時31分
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戦後80年にあわせて、アメリカ ハワイの戦艦ミズーリ記念館では、旧日本軍の特攻機による攻撃の史実を後世に伝えようと日米双方の関係者が出席して式典が開かれました。
現在、ハワイで記念館として活用されている戦艦ミズーリには、沖縄戦さなかの1945年4月11日に旧日本軍の特攻機が激突した跡が今も残されています。
攻撃では特攻隊員1人が死亡し、遺体はミズーリの艦長の命令のもと、翌日、きょく日旗でくるまれ、礼砲とともに海に葬られました。
この史実を記憶にとどめ後世に伝えようと、11日、戦艦ミズーリ保存協会が主催して、艦上で式典が開かれました。
式典に出席した特攻機の出撃地にあたる鹿児島県南九州市の塗木弘幸市長は「私たちは、お互いの立場から過去の戦争を多面的に捉え、考え、語り、伝えていかなくてはなりません。二度と特攻のような非人道的なできごとが起こらないよう、世界に呼びかけていきたいと思います」とあいさつしました。
また、当時の艦長の孫に当たるキャリー・キャラハンさんは「貿易戦争も、実際の戦争も、私たちすべてを傷つけるものであり、安易に突入すべきではありません。他者の敗北は、必ずしも私たちの勝利を意味しないのです」と述べました。
そして、特攻隊員の手紙と、ミズーリの乗組員の日記がそれぞれ朗読されたあと、出席者が特攻機が激突した戦艦の右舷から花びらを海に落として平和への祈りをささげていました。
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2025/04/12 19:31:19