
原爆の開発拠点あった米南部の町 鐘を80回つき平和祈る
2025年8月7日 8時27分
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原爆が投下されてから80年となるのにあわせて、原爆の開発拠点があったアメリカ南部の町では、地元の人たちが鐘を80回ついて平和を祈りました。
アメリカ南部テネシー州のオークリッジは、原爆の開発計画「マンハッタン計画」の関連拠点の一つで、広島に投下された原爆に使われたウランの濃縮施設などがあります。
広島に原爆が投下された6日は、夜明けにあわせて平和を祈る式典が行われました。
式典が行われた公園には、日米の友好を願って京都で鋳造された鐘が設置されていて、鐘の周りには地元の子どもたちが平和のメッセージを書いたランタンが飾られました。
そして、原爆投下から80年となるのにあわせ、集まった人たちが順番にあわせて80回、鐘の音を響かせました。
参加した女性は「鐘の音を聞いて平和への願いと失われた命への悲しみを感じた」と話し、二度と繰り返してはならないとする一方で「核兵器を完全に廃絶できるとは思えない」とも話していました。
また別の女性は核兵器が使われるリスクが高まっていると指摘されていることについて、「恐ろしいことです。どうして私たちは仲よくできないのか」と話していました。
アメリカのエネルギー省によりますと、オークリッジにはいまもアメリカで唯一、核兵器のための濃縮ウランを供給する施設があり、原子力関連の事業が市の主要産業となっています。
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Posted at
2025/08/07 10:08:30