
高校野球 沖縄尚学が優勝 夏の甲子園は初 【詳しく】
2025年8月23日 15時19分
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夏の全国高校野球は23日、決勝が行われ、沖縄尚学高校が西東京の日大三高に3対1で勝って、初優勝を果たしました。沖縄県勢が夏の甲子園を制したのは、2010年に春夏連覇を達成した興南高校以来、15年ぶりです。
記事後半には試合経過を詳しくお伝えしています。
(観客数 4万5600人)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 H E
沖縄尚学 0 1 0 0 0 1 0 1 0 3 9 2
日大三 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0
目次
《沖縄尚学 試合後談話》
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《夏の甲子園 過去10年の決勝成績》
目次
《沖縄尚学 試合後談話》
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《夏の甲子園 過去10年の決勝成績》
==試合経過【詳しく】==
《沖縄でも歓喜 街は車も人もまばらに》
今大会の勝ち上がり
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甲子園球場で行われた夏の全国高校野球の決勝は、暑さ対策の一環としてことしも午前10時に始まり、14年ぶりの優勝をねらう西東京の日大三高と、夏は初めての優勝を目指す沖縄尚学が対戦しました。
試合は日大三高が1回、1アウト二塁のチャンスで、キャプテンの本間律輝選手がタイムリーツーベースを打って、1点を先制しました。
沖縄尚学は続く2回、2アウト二塁から、7番・阿波根裕選手のタイムリーツーベースで同点に追いつきました。
6回には、準決勝から4番に起用された好調の宜野座恵夢選手のタイムリーヒットで勝ち越したあと、8回にも宜野座選手がタイムリーツーベースを打って、3対1とリードを広げました。
沖縄尚学の先発の2年生、新垣有絃投手は、140キロ台のストレートと鋭く曲がるスライダーを低めに集めて、強打が持ち味の日大三高の打線を8回途中まで1点に抑えました。
このあとは、同じ2年生のエースの末吉良丞投手がマウンドに上がり、9回に1アウト一塁三塁のピンチを背負いましたが、最後のバッターをダブルプレーに打ち取って、沖縄尚学が3対1で勝ち、夏の甲子園では初めての優勝を果たしました。
沖縄県勢が夏の甲子園を制したのは、2010年に春夏連覇を達成した興南高校以来、15年ぶりです。
日大三高は1回に先制しましたが、その後は、ここまで1試合平均で5点以上をあげてきた強力打線が力を発揮できず、14年ぶりの優勝はなりませんでした。
《沖縄尚学 試合後談話》
比嘉公也監督「選手たちの頑張りに尽きる」
沖縄尚学の比嘉公也監督は「沖縄から本当に大勢の方が大声援を送ってくれたおかげで力を引き出してくれたのかなと思う。選手たちの頑張りに尽きる」と話していました。
眞喜志拓斗主将「全国制覇がかなって非常にうれしい」
沖縄尚学のキャプテン、眞喜志拓斗選手は「このチームは夏に全国制覇をするという夢を抱いて戦ってきたので、それがかなって非常にうれしいです。アルプスにいるメンバーも含めて、一緒にこの瞬間を目指してきてくれてありがとうと伝えたいです」と目を潤ませながら話していました。
また、この日が誕生日だという母親の奈津美さんのことを聞かれると「母には、こうして甲子園で優勝できる自分にまで育ててくれてありがとうと伝えたいです」と感謝の言葉を述べていて、アルプススタンドの奈津美さんも、うれしそうに笑顔を見せていました。
宜野座恵夢選手「感謝しながら沖縄に帰りたい」
沖縄尚学の4番で、3安打2打点の活躍を見せた宜野座恵夢選手は「なかなか結果が出せない時期も続き、苦しい思いもしてきましたが、この夏に優勝をすることができて、とてもうれしいです」と落ち着いた表情で話しました。キャッチャーとしてリードした2人の2年生ピッチャーについては「今大会に入って2人とも、実力が上がって自信もついたと思います。2年生とは思えない信頼感でとても頼りになりました」とたたえていました。
そして「こうやっていい結果を出せたのも沖縄県民の皆様が応援してくれたからだと思うので、感謝しながら沖縄に帰りたいです」と話していました。
高野連会長 広陵問題に言及 改めて対策に取り組む考え強調
高野連=日本高校野球連盟の寶馨会長は、閉会式の挨拶で広島の広陵高校が部員の暴力をめぐる一連の問題を理由に2回戦を前に出場を辞退したことに触れ「大変深刻に受け止めている。このような事態に至った経緯をしっかり検証し、より適切な対応策を検討していく」と改めて対策に取り組んでいく考えを強調しました。
その上で「日本学生野球憲章は『学生野球は一切の暴力を排除し、いかなる形の差別も認めない』と明言している。暴力・暴言やいじめは何も生み出さない。あらためて全国の指導者、部員に強くお伝えする」と呼びかけました。
Posted at 2025/08/23 15:27:44 | |
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