「両津やまきホテル」が事業停止
スポンサー探し、営業再開目指す
2022/2/10 7:00
事業停止した両津やまきホテル=9日、佐渡市
新潟県の佐渡島内で最大規模となる「両津やまきホテル」を経営する、やまきホテル(佐渡市)が新型コロナウイルスの影響で1月27日に事業を停止し、債務整理を弁護士に一任したことが9日、分かった。負債総額は約11億円。今後はスポンサー企業を探し、営業再開を目指す。
帝国データバンク新潟支店などによると、やまきホテルは1946年に創業。経営する両津やまきホテルは78年の開業で、客室数は島内で最大規模の92室(約430人収容)あり、コンベンションホールなども完備していた。高台から加茂湖を望む眺望の良さが特徴で、96年3月期には約10億円の売上高を計上した。
ただ、佐渡観光の長引く低迷により、近年は売り上げが減少。台湾からのツアー客などインバウンドをいち早く受け入れるなどしてきたが、増築を繰り返したことなどによる借入金の返済にめどが立たず、資金繰りに行き詰まっていた。
さらに、台湾の遠東航空が経営不振を理由に新潟-台北線の運航を2019年末で停止。その後の新型コロナウイルスの感染拡大も打撃となり、21年3月期の売上高は約5千万円にまで減少していた。
業績回復の見込みがないことから、今年1月末に事業を停止。自主再建を断念し、スポンサー企業を探して事業再開を目指すこととなった。
Posted at 2022/02/18 19:53:26 | |
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