震災の追悼式 10年経過など理由に式典行わない自治体も
03月05日 10時44分
東日本大震災の被害を受けた東北沿岸の自治体の多くは、毎年3月11日に追悼式を行ってきましたが、ことしは発生から10年が過ぎたことなどを理由に式典を行わず、献花台を設けるのみとする自治体が出始めています。
NHKは、宮城県や福島県、岩手県の沿岸の自治体に、今月11日の追悼の行事について聞きました。
取材によりますと、去年まで追悼式を行ってきた31の市町村のうち、宮城県南三陸町や福島県楢葉町などの2つの県の12の市と町で式を行わず、献花台を設ける形式にするということです。
多くの自治体の担当者は、▼10年が過ぎたことや▼費用面の問題があること、▼去年まで東京で行われていた政府主催の追悼式もことし行われないことを挙げていました。
このうち、仙台市は当初、式を行う方針でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に献花台を設ける形式に変更しました。
一方、宮城県の石巻市や岩手県の陸前高田市、福島県の双葉町など19の市町村では、ことしも追悼式を行うということです。
宮城県気仙沼市では防災を学ぶ日にしようと、追悼式の代わりに震災をテーマにしたパネルディスカッションを開くことにしていて、追悼や伝承をめぐって自治体の判断が分かれています。
去年まで実施したがことしやめる12
【岩手県】なし
【宮城県】▼仙台市▼南三陸町▼女川町▼塩釜市▼七ヶ浜町▼多賀城市、▼名取市▼岩沼市▼亘理町▼山元町▼気仙沼市
【福島県】▼楢葉町
去年もことしもやる19
【岩手県】▼久慈市▼野田村▼宮古市▼山田町▼大槌町▼釜石市▼大船渡市▼陸前高田市
【宮城県】▼石巻市▼東松島市
【福島県】▼新地町▼相馬市▼南相馬市▼浪江町▼双葉町▼大熊町▼富岡町▼広野町▼いわき市
去年もことしもやっていない6
【岩手県】▼洋野町▼普代村▼田野畑村▼岩泉町
【宮城県】▼松島町▼利府町
【福島県】なし
Posted at 2022/03/05 19:10:42 | |
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