
東京大空襲から77年 慰霊の法要 遺族などが祈りをささげる
2022年3月10日 12時08分
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およそ10万人が犠牲となった東京大空襲から77年となる10日、東京 墨田区では慰霊の法要が行われ、遺族などが犠牲になった人たちに祈りをささげるとともに、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻に憤りを感じていました。
太平洋戦争の末期、東京は100回以上の空襲を受けましたが、特に昭和20年3月10日未明の空襲では、今の墨田区などの下町一帯が壊滅的な被害を受け、およそ10万人が犠牲となりました。
この空襲から77年となる10日、東京都慰霊堂で法要が行われました。
法要は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため規模を縮小して営まれ、東京都の小池知事や遺族の代表などおよそ30人が参列して焼香を行って、犠牲になった人たちを追悼しました。
会場の外では、空襲で家族を失った人などが次々に訪れて祈りをささげていました。
空襲を経験し、母親と姉を失った85歳の女性は「足も悪いので今回が最後かなと思って来ましたが、何年たっても忘れないし、思い出すのもつらいことは変わりません。ウクライナで戦争が起きていますが、東京への空襲と同じで一般の人が犠牲になっています。戦争で人を殺してものを壊しても何にもならないし、何があってもするべきではないと思います」と話していました。
87歳の男性は「当時10歳で、新潟県の親戚の家に疎開していたので無事でしたが、東京に残った両親と、幼い弟、妹が犠牲になりました。どこで亡くなったのかも骨も分からず、毎年欠かさず足を運んでいます。ウクライナでも小さい子どもがかわいそうで、何で戦争なんかするのかなと思います」と涙を浮かべて話していました。
Posted at 2022/03/10 12:55:59 | |
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