福島県、只見線全線再開通へ観光事業展開 周遊バスツアーほか
2022年04月08日 09時20分
再開通に向けた利活用事業が始まる只見線
新潟・福島豪雨によって一部区間が不通となっているJR只見線の全線再開通を見据え、県は本年度、只見線を活用した観光事業を展開する。全線での運転再開に向けて機運を高め、只見線の魅力発信と利活用促進を目指す。県が7日発表した。
定期列車を使った取り組みとしては、JR東日本仙台支社の協力で9日~来年2月26日の土、日曜日、祝日に会津柳津―会津川口駅間の2往復で行う「おもてなし事業」を企画している。
列車に地元住民がガイド役として乗車し、あわまんじゅうなどの特産品販売や地域の紹介を行うほか、絶景ポイントとして知られる「第1只見川橋梁(きょうりょう)」「第3只見川橋梁」の通過時には、通常の時速60キロ程度から時速20キロ程度に減速して走行し、乗客に壮大な景色を堪能してもらう。音声ガイドも放送する。
また、23日~9月25日には、観光周遊バスツアーを開催する。会津若松市を発着点とし、只見線の乗車と奥会津の周遊を組み合わせる。只見線沿線の観光資源の「霧幻峡の渡し」などが盛り込まれている。
只見線は今秋ごろの再開通を予定しており、県は新たなガイドブックを11万部作成した。県内の有人駅や首都圏などで配布する予定という。このほかにも、只見線に乗ったことがない人向けの特別ツアーも企画しており「秋ごろに迫った再開通に向けて、沿線の魅力を発信し多くの人に乗ってもらえる只見線にしていきたい」(只見線再開準備室)とした。
観光周遊バスツアーの問い合わせは会津バス若松営業所(電話0242・22・5555)、事業に関する問い合わせは只見線再開準備室(電話024・521・8736)へ。
Posted at 2022/04/08 12:42:29 | |
トラックバック(0) | 日記