フランス大統領選挙 マクロン大統領とルペン候補が決選投票へ
2022年4月11日 7時42分 フランス
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フランスの大統領選挙は日本時間の11日未明から開票が始まり、フランスの公共放送「フランス2」は、
▽中道で現職のマクロン大統領と
▽極右政党のルペン前党首が
今月24日に行われる決選投票に進むことが確実になったと伝えました。
選挙では緊張が続くウクライナ情勢への対応も大きな争点となっていて、決選投票に向け2人の候補の間で激しい論戦が予想されます。
フランスの大統領選挙は10日投票が行われ、日本時間の11日午前3時からすべての開票所で開票が行われています。
フランスの公共放送「フランス2」は日本時間の午前6時時点での開票状況や独自の集計結果などから、
▽中道で現職のマクロン大統領がおよそ28%、
▽極右政党のルペン前党首がおよそ23%を得票する見通しで、
今月24日に2人による決選投票が行われることが確実になったと伝えました。
マクロン大統領とルペン候補がそろって決選投票に進むのは、前回・5年前の選挙に続いて2回目です。
フランスの内務省の発表によりますと、10日に行われた大統領選挙は開票率85%の段階で、各候補の得票率は以下の通りとなっています。
▽中道「共和国前進」 マクロン大統領27.40%
▽極右政党「国民連合」 ルペン前党首25.05%
▽急進左派「不服従のフランス」 メランション下院議員20.37%
▽極右の評論家、ゼムール氏6.95%
▽最大野党の右派「共和党」 ペクレス氏4.75%
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり、マクロン大統領は外交的な解決に力を注ぐとともに、ロシアに対する制裁の議論も主導し、支持を集めました。
一方で、燃料価格をはじめとする物価が高騰する中、地方の低所得者層などを支持基盤とするルペン候補が、経済対策や生活水準の向上を掲げ終盤になり急速に支持を伸ばし、マクロン大統領との差を縮めてきました。
1回目の投票を受けて、敗退した共和党のペクレス氏などが早々とマクロン候補への支持を表明したのに対し、もうひとりの極右の候補だったゼムール氏はルペン候補への投票を呼びかけました。
今回の選挙はウクライナ情勢を色濃く反映したものとなり、2週間後の決選投票に向けて、安全保障のあり方や対ロシア制裁の影響が広がる経済への対応などをめぐって、激しい論戦が繰り広げられるものと見られます。
フランス内務省によりますと日本時間の午前0時現在の投票率は65%となっていて、5年前の前回の選挙を4ポイント余り下回っています。
※2017年のフランスの大統領選挙の同時刻の投票率(69.42%)
Posted at 2022/04/11 07:55:18 | |
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