仏カンヌ映画祭「ある視点」部門 早川千絵監督「PLAN 75」上映
2022年5月21日 7時28分
世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭で、斬新な作品を集めた部門にノミネートされた早川千絵監督の作品が上映され、観客から大きな拍手が送られました。
カンヌ映画祭は4日目の20日、斬新な作品を集めた「ある視点」部門で、日本の早川千絵監督の「PLAN 75」が上映され、早川監督と出演した俳優の磯村勇斗さんも参加しました。
「PLAN 75」は、少子高齢化が進み、75歳を過ぎた人がみずから生死を選べる制度が導入された近未来の日本を舞台にした作品です。
「男はつらいよ」シリーズなどで知られる倍賞千恵子さんが、夫に先立たれたうえ、勤務先にも解雇され、制度を利用するかどうか悩む78歳の女性を演じ、生きることの意味を問いかけます。
上映後、観客から大きな拍手が送られ、観客の男性は「難しいテーマに取り組み、勇気があると思った。すばらしい映画だった」と話していました。
早川監督はNHKのインタビューに「日本社会に対する危機感を元につくった映画で、生きていること自体が尊いということを伝えたかった。これからも焦らず、自分が表現したいこと、描いていきたいことにまっすぐ向き合っていきたい」と話していました。
また、磯村さんは「世界の人たちと一緒に同じ時間を共有でき、貴重な経験で、忘れられない瞬間になった」と話していました。
カンヌ映画祭は今月28日まで開かれ、26日にはコンペティション部門で、是枝裕和監督が韓国で製作した「ベイビー・ブローカー」が上映される予定です。
Posted at 2022/05/21 10:32:57 | |
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