
全国新酒鑑評会で「金賞」に17点 9回連続日本一達成
05月25日 13時22分
日本酒のできを競う「全国新酒鑑評会」の結果が25日発表され、特に優れた「金賞」に福島県から17点が選ばれ、都道府県別の受賞数で日本一となりました。
都道府県別の金賞受賞数が日本一となったのは、新型コロナウイルスの影響で金賞を決める最終審査が中止されたおととしをはさみ9回連続です。
「全国新酒鑑評会」は、広島県東広島市にある独立行政法人の酒類総合研究所が日本酒の製造技術と品質の向上のため明治時代から開いている唯一の全国規模の日本酒の鑑評会で、110回目のことしは826点が出品されました。
先月から今月にかけて行われた審査の結果が25日午前10時に発表され、「入賞」には405点が、特に優れた「金賞」には205点が選ばれました。
金賞のうち、福島県の酒は去年と同じ17点で、都道府県別の受賞数で最も多くなりました。
福島県が金賞受賞数で日本一となったのは、新型コロナウイルスの影響で金賞を決める最終審査が中止されたおととしをはさみ9回連続で、連続日本一の記録を更新しました。
2位は秋田県と兵庫県の13点でした。
11年前の東京電力福島第一原発の事故による風評払拭のけん引役となってきた福島の日本酒は、新型コロナウイルスの影響で需要が大きく落ち込み、ことし3月の最大震度6強の地震でも酒蔵などが被害を受けました。
こうした中で史上初の9回連続日本一となる金賞受賞数に福島県や酒蔵の関係者の間では喜びの声が上がっています。
福島市の県酒造組合の事務所では、発表の午前10時を前に多くの報道関係者が集まりました。
午前10時にインターネット上で結果が発表されると組合の担当者が都道府県別の金賞受賞数を1つ1つ数えていきました。
県酒造組合の有賀義裕会長と、長年にわたって県内の酒造会社へ酒造りの指導を続け、「日本酒の神様」とも呼ばれる、県日本酒アドバイザーの鈴木賢二さんも、受賞数を数え、9連覇を確認すると「やりました」と声を上げていました。
有賀会長は、「コロナや地震でことし製造出来るか、不安に思う蔵元もたくさんあったが偉業を達成しほっとしている。『日本酒王国ここにあり』と全国に発信できるようになり非常に嬉しい」と話していました。
また、「日本酒の神様」の鈴木さんは、「本当はもう少し金賞数が多いかなと思っていたが、それでも昨年と同じ数がとれてよかった。せっかく9連覇まで来たので10連覇を目指し、風評被害がなくなるくらいのお祝いができたらいいなと思う」と話していました。
全国新酒鑑評会で特に優れた「金賞」に選ばれたのはご覧の酒蔵です。
有賀醸造(白河市)、千駒酒造(白河市)、寿々乃井酒造店(天栄村)、松崎酒造(天栄村)、豊国酒造(古殿町)、人気酒造(二本松市)、東日本酒造協業組合(二本松市)、鶴乃江酒造(会津若松市)、名倉山酒造(会津若松市)、笹正宗酒造(喜多方市)、國権酒造(南会津町)、会津酒造(南会津町)、末廣酒造博士蔵(会津美里町)、男山酒造店(会津美里町)、白井酒造店(会津美里町)、豊国酒造(会津坂下町)、稲川酒造店(猪苗代町)です。
Posted at 2022/05/25 18:36:33 | |
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