
中国 上海 外出制限を事実上解除 経済活動の早期正常化が課題
2022年6月1日 18時56分 新型コロナウイルス
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中国最大の経済都市 上海では、新型コロナウイルスの感染対策で2か月余り続いてきた厳しい外出制限が6月1日、事実上解除されました。
一方、長期間にわたる制限で経済に打撃が広がっていて、習近平指導部が感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を堅持する中、経済活動を早期に正常化できるかが課題になります。
中国最大の経済都市 上海では、新型コロナウイルスの感染対策で厳しい外出制限が2か月余り続きましたが、上海市当局は、感染を抑え込んだとして、最近感染者が確認された一部の地区を除いて、6月1日から外出を認めています。
これにより、全市民のおよそ9割に当たる2200万人余りの住民の外出が認められるなど、外出制限は事実上解除されました。
上海西部にある日本人が多く住む地域では1日、職場に出勤する人たちの姿が見られたほか、商業施設には多くの人が買い物に訪れ、広場でもボール遊びなどを行う親子連れでにぎわっていました。
一方、上海をはじめ国内各地で行われた厳しい感染対策が、個人消費の落ち込みや工場の操業停止につながり、中国経済には打撃が広がっています。
さらに日本の自動車メーカーでは、物流の混乱が広がるなどして部品の供給が滞ったことで、中国国内だけでなく日本でも生産に影響が及んでいます。
上海市当局は、企業の生産や商業施設の営業を全面的に再開させる方針を示し、中国政府も景気対策に力を入れる姿勢を強調しています。
しかし、習近平指導部が感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を堅持する中、感染が再拡大すれば厳しい対策がとられるとみられていて、経済活動を早期に正常化できるかが課題になります。
Posted at 2022/06/01 19:13:52 | |
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