
台風4号 温帯低気圧に 各地で大雨のおそれ 引き続き警戒
2022年7月5日 11時58分 台風
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台風4号は5日午前、九州で温帯低気圧に変わりました。一方、南からの湿った空気の影響で四国を中心に激しい雨が降っているほか、6日にかけて東日本や北日本でも大雨となるおそれがあり、土砂災害や川の氾濫などに引き続き警戒が必要です。
気象庁によりますと、台風4号は5日朝、長崎県佐世保市付近に上陸し、午前9時に九州で温帯低気圧に変わりました。
5日朝は、九州に発達した雨雲が流れ込み、長崎県や福岡県、それに熊本県では、ところによって1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられます。
また、高知県では4日夜から5日未明にかけて発達した雨雲が次々と連なる「線状降水帯」が確認され、▽高知県須崎市では、午前2時前までの12時間に降った雨の量が350ミリを超え、観測史上最も多くなりました。
一方、温帯低気圧や日本の東の太平洋高気圧の影響で、南から湿った空気が流れ込んでいるため、西日本や東日本では大気の非常に不安定な状態が続いています。
午前11時までの1時間には
▽高知県が北川村に設置した雨量計で47ミリ
▽徳島県海陽町で40ミリのいずれも激しい雨を観測しました。
これまでの雨で、徳島県と愛媛県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
今後の見通しです。
南からの湿った空気の影響で、西日本や東海の各地では、6日にかけて雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあるほか、東日本や北日本でも大雨となるおそれがあります。
6日昼までの24時間に降る雨の量は
▽四国と東海で200ミリ
▽近畿と関東甲信で150ミリ
▽九州南部で100ミリ
▽北海道と東北で80ミリと予想されています。
東日本ではその後も雨が続き、7日昼までの24時間には▽東海と関東甲信で50ミリから100ミリの雨が降る見込みです。
気象庁は、引き続き土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に警戒するとともに、強風や高波、落雷、竜巻などの突風にも注意するよう呼びかけています。
4日から5日にかけては台風から離れた地域でも雨雲が発達し、気象庁の予想を超えた大雨となりました。
台風は温帯低気圧に変わりましたが、今後も状況が悪化しそうな場合に速やかに避難できるよう、雨雲の動きなど最新の情報を確認するようにしてください。
Posted at 2022/07/05 12:53:17 | |
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