宮城県で記録的大雨 災害の危険性非常に高く 厳重な警戒必要
2022年7月16日 6時54分
低気圧と前線の影響で宮城県では16日朝にかけて記録的な大雨となり、災害の危険性が非常に高くなっていて土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。
北日本から西日本では17日にかけて大気の不安定な状態が続いて各地で非常に激しい雨が降るおそれがあり、最新の情報を確認して危険が差し迫る前に安全な場所に避難できるようにしてください。
気象庁によりますと、日本列島に伸びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっています。
宮城県では昨夜発達した雨雲が次々に流れ込み、レーダーによる解析で、東松島市付近と松島町付近、大郷町付近ではいずれもおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ気象庁が「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表しました。
午前6時までの1時間には▽宮城県が石巻市に設置した雨量計で25ミリの強い雨を観測しました。
宮城県大崎市古川では、
▽午前2時半までの3時間の雨量が133.5ミリに達したほか
▽この72時間の雨量が300ミリを超え、
いずれも観測史上最も多くなりました。
これまでの雨で、
▽宮城県と岩手県で土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があるほか
▽宮城県では、氾濫の危険性が高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
宮城県では災害の危険性が非常に高い状態が続いていて、雨がしだいに弱まっても、引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。
一方、九州南部でも発達した雨雲がかかっていて、午前6時までの1時間には▽鹿児島県が霧島市に設置した雨量計で49ミリ、
▽宮崎市田野で35.5ミリのいずれも激しい雨を観測しました。
今後の見通しです。
前線は17日にかけて日本付近に停滞する見込みで、北日本から西日本の広い範囲で大気の不安定な状態が続く見込みです。
このため各地で雨雲が発達し、
▽西日本では16日
▽東日本と北日本では17日にかけて、局地的に、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
17日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽近畿と東海で150ミリ、
▽東北と北海道で120ミリ、
▽九州南部と関東甲信で100ミリ、
▽四国と中国地方、北陸で80ミリと予想されています。
さらに、18日朝までの24時間には
▽北海道で100ミリから150ミリ、
▽北陸と関東甲信、東北で50ミリから100ミリ、
▽東海でおよそ50ミリの雨が予想されています。
気象庁は、
▽東北では土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒し、
▽西日本と東日本でも警戒するよう呼びかけています。
落雷や竜巻などの激しい突風、それに「ひょう」にも十分注意が必要です。
この数日、東北や東日本、西日本の各地ですでに大雨となり、地盤が緩んでいる地域ではふだんより災害が発生しやすくなっているおそれがあります。
雨の降り方など最新の情報をいつも以上に確認し、危険が迫る前に安全な場所に避難できるよう備えてください。
Posted at 2022/07/16 07:45:02 | |
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