
夏の全国高校野球 聖光学院が4-2で日大三に逆転勝利
2022年8月9日 14時52分 高校野球
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夏の全国高校野球、大会4日目の第2試合は、福島の聖光学院が西東京の日大三高に4対2で勝って2回戦に進みました。
聖光学院は、1対2とリードされて迎えた5回、1アウト三塁のピンチで、ライトにライナーを打たれますが、ライトの三好元気選手が好返球でタッチアップした三塁ランナーをホームでアウトにし、追加点を許しませんでした。
するとそのウラ、2アウトからキャプテンで1番の赤堀颯選手がレフトへのツーベースヒットで出塁すると、続く2番の高中一樹選手がレフトにツーランホームランを打ち、逆転しました。
8回には4番を打つ三好選手がレフトにソロホームランを打ってさらに1点を追加しました。
投げては先発した小林剛介投手と、5回途中からマウンドにあがったエースの佐山未來投手の継投で、日大三高打線を2点に抑え、聖光学院が4対2で勝って2回戦に進みました。
日大三高は、5本のツーベースヒットを打つなど7回まで毎回得点圏にランナーを進めたものの、あと1本が出ませんでした。
聖光学院 三好選手「何も考えずフラットに打席に」
5回の守備で、タッチアップした三塁ランナーを好返球でホームでアウトにし、8回には追加点となるソロホームランを打った聖光学院の三好元気選手は、5回のプレーについて「捕球した時の体勢はよくなかったですが、しっかりステップして投げることができました。アウトにできて、ほっとしました」と振り返りました。
また、8回の貴重なホームランについては「前の打席まで凡退していたので、何も考えずにフラットに打席に入ったのがよかったと思います」と話していました。
そのうえで、神奈川の横浜高校との2回戦に向けては「チャレンジャーとしてぶつかっていくだけなので、攻める姿勢を忘れずにやっていきたい」と意気込んでいました。
聖光学院 高中選手 高校に入って初のホームラン
5回に逆転のツーランホームランを打った聖光学院の2年生、高中一樹選手は「高校に入ってから初めてのホームランを甲子園で打つことができて自分がいちばん驚いています。課題だったバッティングを冬から強化してきたので、結果が出てうれしいです」と話しました。
そのうえで「次の試合も厳しい戦いになると思いますが、3年生と一日でも長く一緒にプレーしたいので、一試合一試合、自分にできることをやりきりたいです」と話していました。
聖光学院 斎藤監督「先発の小林投手が頑張ってくれた」
聖光学院の斎藤智也監督は「先発の小林剛介投手が頑張ってくれたおかげで非常に理想的な試合になりました」と振り返りました。
そして、5回に逆転ツーランホームランを打った高中一樹選手については「今は成長期で体がこの春よりもはるかに大きくなってきて、身長も伸びています。それに伴って体も強くなっているなと感じてはいたのですが、まさかホームランとは思いませんでした」と話しました。
2回戦で9日の第1試合の勝者、横浜高校と対戦することについては「まだ少し時間があるので横浜の杉山遙希投手はいいピッチャーですから攻略しがいがあるなと思います」と話していました。
日大三高 エース 松藤投手「誰からも応援されるような選手に」
日大三高のエース、松藤孝介投手は「エースとしてチームを勝たせられず、悔しいというのが一番の気持ちです。調子はよかったのですが、緊張やプレッシャーがどこかにあって、本来のピッチングができなかったと思います」と6回3失点のピッチングを振り返りました。
また、5回に逆転のツーランホームランを打たれた場面については「アウトコースのストレートを投げようとして甘く入ってしまいました。試合の最初から球が浮いていて、それがあの場面で出てしまったと思います」と悔しさをにじませました。
そのうえで「きょうは、たくさんの観客が自分を見てくれました。いろんな人に夢を与えられる、誰からも応援されるような選手になりたいです」と今後を見据えていました。
日大三高 キャプテン 寒川選手「悔いなく やりきった」
日大三高のキャプテン、寒川忠選手は「自分たちはやりきる気持ちを忘れずにこの試合に挑んだので悔いはなく、やりきった気持ちが大きいです」と話しました。
そして「日大三高で野球ができたのは一生の財産です。特にキャプテンをやれたのは、ほかの選手にはない経験なのでこれからも大事にしていきたいです。小倉監督は自分をいちばん成長させてくれました」と振り返りました。
また、中学時代のチームメイトで、聖光学院のキャプテンを務める赤堀颯選手と対戦したことについては「試合後には自分たちの分まで頑張れと声をかけました。中学時代、互いに刺激し合った仲間との対戦で、本当は勝ちたかったですが、楽しい時間でした」と話しました。
日大三高 小倉監督「もうひとつ攻めきれなかった」
日大三高の小倉全由監督は「聖光学院は継投がうまく、いいチームだったと思います。2度の一塁三塁のチャンスで点が取れなかったのが、このゲームの監督としてダメなところです。聖光学院が少ないチャンスをものにしたのに対し、うちはもうひとつ攻めきれませんでした。甲子園出場が決まってから1回戦をものにしようとチームで頑張ってきましたが、力及びませんでした」と試合を振り返りました。
キャプテンとしてチームを引っ張った寒川忠選手については「いつも自分の横にいて、『チームをまとめていけ』と声をかけていたので、いちばん近くでよくやってくれた選手です」とねぎらっていました。
Posted at 2022/08/09 18:13:36 | |
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