
台風8号 伊豆大島で線状降水帯 東北~西日本も大雨 厳重警戒を
2022年8月14日 7時05分
台風8号の影響で、東京の伊豆大島では13日夜、猛烈な雨が降り続いて線状降水帯が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害などの危険性が高まっています。
また、湿った空気の影響で東北から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、山形県や和歌山県では局地的に猛烈な雨が降ったとみられます。
大雨となっている地域では土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒し、安全を確保してください。
気象庁によりますと、台風8号は14日午前6時には、宮城県気仙沼市の東南東220キロの海上を1時間に50キロの速さで北東へ進んでいます。
台風に流れ込む湿った空気の影響で伊豆大島では13日夜、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り続きました。
気象庁は、13日午後11時前、伊豆諸島北部で発達した積乱雲が次々と連なって大雨をもたらす「線状降水帯」が確認されたとして「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
伊豆大島ではこの時間も雨が強まっていて、命に危険が及ぶ土砂災害などの危険性が高まっています。
厳重に警戒し、安全を確保してください。
東北や新潟、近畿で雨雲発達 山形 庄内町に記録的大雨
一方、南から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、東北や新潟県、近畿などで雨雲が発達しています。
▽和歌山県の那智勝浦町と串本町の付近では、14日午前6時ごろまでの1時間にいずれもおよそ110ミリ、
▽山形県庄内町付近では午前3時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、
気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
これまでの雨で伊豆諸島の大島町に加え、岩手県と山形県、静岡県、和歌山県、滋賀県、福井県、それに島根県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
また、岩手県では、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
今後の見通しは
台風周辺などの暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で東北から西日本では14日、雷を伴って局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
15日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽伊豆諸島で120ミリ、
▽東海で100ミリ、
▽東北と北陸、近畿で80ミリ、
▽中国地方で60ミリと予想されています。
13日までに記録的な大雨となっている東北北部では、各地で地盤の緩んだ状態が続いていて、今後、わずかな雨でも災害が発生する可能性があります。
さらに15日以降は新たな前線が北日本付近にのびて東北では再び大雨となるおそれがあります。
気象庁は伊豆大島や東北の各地を中心に、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。
大雨となっている地域では少しでも安全な場所で過ごすようにしてください。
Posted at 2022/08/14 08:33:04 | |
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