
果物窃盗「許さない」 県北で相次ぐ被害、伊達署員ら夜間巡回
2022年08月26日 08時40分
果樹畑をパトロールする隊員ら=25日午後8時30分ごろ、伊達市
福島市や伊達市など県北地方でモモなど果物の窃盗被害が相次いでいることを受け、伊達署は25日夜、伊達市防犯協会連合会(防犯指導隊)の会員らと連携し、市内の果樹畑をパトロールした。
同署は7月に会員と「フルーツパトロール隊」を結成し、収穫期を迎えた果物畑などで連日、夜間の巡回を行っている。さらに毎月25日を「特別警戒日」と定め、モモやナシ、ブドウ、リンゴなどの収穫時期に合わせてパトロールを強化する。
第2回の特別警戒日に当たるこの日は、同署地域課の署員と会員8人が畑を巡回した。栗田和俊地域課長は「窃盗が再発しないようにしたい」と話した。
伊達市では今月17日に、収穫直前のモモ約600個(約15万円相当)が盗まれる被害が発生している。
同署は果樹畑の巡回に署員を増員するなどして、警戒を強めている。また、果樹畑をうろつく不審者、不審車両を発見した場合には通報するように呼びかけている。
農家「せめて防犯灯増設を」
果樹農家は朝早く起きて収穫するため、深夜に畑を見回る余裕はなく、なかなか手が回らない防犯対策に頭を悩ませている。
ブドウ畑から収穫前のシャインマスカット26房を盗まれた福島市飯坂町の男性(61)は「防犯用ネットを張っても、どれだけの効果があるかは分からない。防犯カメラやセンサーを取り付けるには高額な出費が必要で、せめて防犯灯の増設などで盗まれない環境づくりを進めてほしい」と胸の内を明かす。
同市飯坂町でモモやリンゴ、ナシなどを栽培する吾妻一夫さん(75)も「収穫は朝早いため自分で畑を見守るのは難しい。イノシシ用の電気柵などは設けているが、人間と動物では別の対応が必要だ」と対策の難しさを語る。
Posted at 2022/08/26 12:32:17 | |
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