
日本ハム ポンセがノーヒットノーラン 今季5人目達成 82年ぶり
2022年8月27日 19時11分
プロ野球・日本ハムのポンセ投手が27日、札幌ドームで行われたソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成しました。
プロ野球でのノーヒットノーラン達成は史上87人目、98回目で、今シーズンは5人目です。また、1シーズンで5人が達成するのは昭和15年の最多記録に並び、82年ぶりです。
ポンセ投手は去年まで大リーグのパイレーツに所属し、今シーズンから日本ハムでプレーしています。
日本ハムではここまで10試合に登板して2勝4敗、防御率3.67の成績で、27日は札幌ドームで初めて先発し、ソフトバンクと対戦しました。
ポンセ投手はツーシームやカットボールを軸にピッチングを組み立て、1回にデッドボールでランナーを出しましたが後続を打ち取り、2回以降もノーヒットピッチングを続けました。
8回にはセンターに抜けそうな打球をショートの中島卓也選手が好プレーで阻止して、ポンセ投手が帽子を脱いでおじぎする姿も見せました。
そして9回は、先頭の8番・ガルビス選手にフォアボールを与えましたが、代打の正木智也選手をライトフライ、1番・今宮健太選手をショートゴロのダブルプレーに打ち取り、ノーヒットノーランを達成しました。
ポンセ投手はデッドボールとフォアボールでランナー2人を出しましたが、28人のバッターと対戦してヒットを1本も許さず、三振を6つ奪いました。
球数は113でした。
プロ野球でのノーヒットノーランは、ことし6月18日にオリックスの山本由伸投手が達成して以来、史上87人目、98回目で、今シーズンでは5人目の達成となりました。
1シーズンで5人がノーヒットノーラン 82年ぶり
1シーズンで5人のピッチャーがノーヒットノーランを達成するのは1リーグ制だった昭和15年以来は82年ぶりで、最多に並びます。
今シーズンは4月10日にロッテの佐々木朗希投手が完全試合でノーヒットノーランを達成し、5月11日にソフトバンクの東浜巨投手、6月7日にDeNAの今永昇太投手、6月18日にオリックスの山本由伸投手が達成していて、日本ハムのポンセ投手は5人目です。
外国人選手がノーヒットノーラン 16年ぶり
プロ野球で外国人選手がノーヒットノーランを達成するのは平成18年にヤクルトのガトームソン投手が達成して以来、16年ぶりです。
ポンセ「緊張で吐きそうになった 天国の母に感謝」
ポンセ投手は「4回か5回にスコアを見てヒットがないことに気づき、意識をした。9回にマウンドに上がる前のウォーミングアップの時に緊張で吐きそうになった。両親の『努力しろ、やり続けることが大事』ということばを思い出した」と話しました。
また、8回のショートの中島卓也選手のファインプレーについては「ありがとう。すばらしいプレーでびっくりした。晩ごはんをおごらないといけないね」と話しました。
そしてノーヒットノーランを達成した瞬間について「天を見上げて天国の母のおかげと感謝しました」と話しました。
新庄監督「緊張した顔を見たら 俺が吐きそうになった」
新庄監督は試合後、ポンセ投手のノーヒットノーラン達成を祝ったあとに会見場に来て「すいません、遅くなって。乾杯していました」と話しました。
ポンセ投手については「9回に横でキャッチボールしている時の緊張した顔を見たら、俺が吐きそうになった。俺が緊張してきて、『頼むよ』と思いながら、見ていた」と笑いながら振り返りました。
また、新庄監督は「すばらしかったですね。一緒にユニフォームを着られて、誇りに思います。自分の子どもが達成したかのような、うれしい気持ちになりましたね。子どもはいないけど」と笑顔で話しました。
一方、この試合でポンセ投手が初めて札幌ドームで登板したことについては「初めての登板でマウンドが合うかなと思っていたけど、合いすぎていた。マウンドの土を持って帰って、顔の横に置いて寝てほしいですね」と話しました。
野手陣については「万波君がホームランを打って中島君の好プレーがなかったらノーヒットノーランは成立しないと思うので、あれが大きかったですね」と振り返りました。
Posted at 2022/08/28 07:48:10 | |
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