82歳ランナー「100勝」達成! 地球2周1/4走破「さらに精進」
2022年09月17日
「80代になっても、まだまだ走り続けたい」と意欲を見せる紺野さん
市民ランナーの"鉄人"が偉業を成し遂げた。福島市の紺野卓男さん(82)がロードレースやトラック種目など数多くの陸上大会に出場し、6月に通算100回目の「優勝」を達成した。日々の練習を含めた走行距離は、地球2周と4分の1に相当する約9万キロに上る。「次の目標の10万キロや無限の可能性に向けてさらに精進したい」と気力は衰えない。
ランニングを始めたのは川崎市に住んでいた会社員時代の51歳の時。社宅近くの多摩川堤防にサイクリングロードがあり、練習できる環境が整っていたことがきっかけだった。桑折町出身で、63歳で定年退職してから福島市に移住。1日60~80キロの長距離練習も行い、福島市から須賀川市まで走る時もあった。
毎年20レース前後に出場し、通算の出場は590レースを数える。海外の大会にも積極的に挑戦し、ニューカレドニア国際マラソンのフルマラソンやグアムマラソンの10キロなど、年齢別の部門でトップでゴールしてきた。
60代までに北海道のサロマ湖や沖縄県の宮古島などで開かれる国内全ての100キロマラソン大会を完走。陸上だけでなく、趣味の登山でも健脚ぶりを発揮し、日本百名山や世界七大陸の山への登頂を果たした。
ランニングを通じて、さまざまな仲間と出会った。その中に福島陸上競技協会の関係者が多かった縁もあり、出発係や監察員など大会運営を支える裏方としても尽力。本年度、福島陸協から功労賞の表彰を受けた。
社会貢献への思いから、山岳ガイドやスキーインストラクター、福島市の花見山公園などで来訪者をおもてなしするボランティアガイド「ふくしま花案内人」も務め、これまでに培った経験や知識を生かして多岐にわたって活躍している。
紺野さんは「自分にとってはそれぞれの活動に価値がある。80代になっても、まだまだ走り続けたい」と意欲を見せている。
Posted at 2022/09/17 11:23:11 | |
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