
皇居で文化勲章の親授式 松本白鸚さん 山勢松韻さんらに
2022年11月3日 13時58分 皇室
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文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、歌舞伎俳優の松本白鸚さんらに天皇陛下から文化勲章が贈られました。
今年度の文化勲章の受章者は、松本白鸚さん(80)のほか、箏曲家の山勢松韻さん(89)、日本画家の上村淳之さん(89)、奈良国立大学機構理事長で電子工学が専門の榊裕之さん(78)、東京大学名誉教授で発酵学が専門の別府輝彦さん(88)、京都大学名誉教授で中国思想史・中国史が専門の吉川忠夫さん(85)の合わせて6人です。
親授式は皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した4人の受章者に橘の花に勾玉をあしらった文化勲章が贈られました。
そして、受章者を代表して山勢さんが「それぞれの分野において一層の精進を重ねる所存です」とあいさつしました。
これに対して天皇陛下は「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされたことをまことに喜ばしく思います」とお祝いのことばを述べられました。
式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影を行いました。
松本白鸚さん「これからも命あるかぎり」
文化勲章の親授式のあと、宮内庁で出席した4人の記者会見が行われました。
歌舞伎俳優の松本白鸚さんは「3歳の時に初めて歌舞伎の世界に入り、80年近くやっていて、いろいろなことが思い出されました。役者は一生が修行ですから、これからも命あるかぎり頑張って芸をお見せして前向きに歌舞伎を伝え、若手に渡していきたいと思います」と話していました。
箏曲家の山勢松韻さんは「陛下からのおことばをいただいたときにも、『伝統芸能が大変ですね』というようなことをおっしゃったので、立場を分かっていただき、とてもありがたいと思いました。文化勲章をいただき、責任が重くのしかかる感じです。もっと勉強しなければなとつくづく感じました」と話しました。
日本画家の上村淳之さんは「限りのない、結論のない世界に自分が身を置いていることをいまさらのごとく幸せに思っています。まだやらなければいけないことがたくさんあるんですよと教えていただいたような気持ちです。『まだやる気まんまん』という気持ちになっています」と話していました。
東京大学名誉教授で発酵学が専門の別府輝彦さんは「陛下が私の恩師の本を読んだということを一言おっしゃり、非常に感激しました。私も相当な年齢に達しましたけれど、何か少しでもお手伝いすることがあればやらせていただこうと改めて思っています」と話しました。
Posted at 2022/11/03 19:09:05 | |
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