中国 “台湾周辺で軍事演習実施”へ 副総統の米経由に対抗か
2023年8月19日 12時01分
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中国軍で台湾方面などを管轄する東部戦区は、19日、台湾周辺の海域や空域でパトロールや軍事演習を実施すると発表しました。台湾の頼清徳副総統が南米のパラグアイを訪問した際、アメリカを経由したことへの対抗措置とみられます。
これは、中国軍で台湾方面などを管轄する東部戦区が19日に発表したもので、台湾周辺の海域や空域でパトロールを行うほか、海軍と空軍で合同の軍事演習を行い、軍艦と戦闘機の連携などに重点を置いた実戦能力の検証を行うとしています。
ただ、パトロールや演習をすでに始めたのかや、その規模など詳しいことは明らかにしていません。
発表では「『台湾独立』勢力と外部勢力が結託した挑発に対する重大な警告だ」などと強調していて、中国側が、「台湾独立勢力」だと批判する頼清徳副総統が、南米のパラグアイを訪問した際にアメリカを経由したことへの対抗措置とみられます。
中国軍は、去年8月、当時のアメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したあとや、ことし4月、台湾の蔡英文総統がアメリカ国内でマッカーシー下院議長と会談したあとにも、台湾周辺で軍事演習を行っています。
今回、中国軍が具体的にどのような規模や範囲で演習などを行うかが焦点です。
台湾国防部は19日、「このような理性的でない挑発行為を強く非難する。適切に兵力を派遣して対応する」などとするコメントを発表しました。
Posted at 2023/08/19 12:32:05 | |
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