郡山・南東北病院移転...病棟を南側、北に関連施設 25年度に着工
2023年10月27日 08時25分
総合南東北病院(郡山市)の移転を柱にした郡山市富田町にある旧県農業試験場跡地の開発を巡り、開発を担う共同事業者は病院と医療関連施設の二つのゾーンにそれぞれ機能を集約した開発を検討している。2025年度中ごろに建築工事を始めたい考え。26日に同市で開いた、開発に関する協議会の初会合で示した。
事業者が示した配置図案は【図】の通り。検討中のため流動的な面が残るが、開発する約16ヘクタールのうち中央の緑地を挟んで南側に同病院などの病院機能、北側に医療データセンターなどの施設を集約させる方針。27年度中の完成を目指す。
計画では、高さ約30メートルの7階建てで同病院本棟を整備し、南東北第二病院やがん陽子線治療センターなどを隣接させる。本棟屋上にはヘリポートも設置する。
医療関連施設ゾーンには、臨床検査などを担う江東微生物研究所(東京都)と調剤薬局大手のクオール(同)、医療機器販売などのエヌジェイアイ(郡山市)がデータセンターのほか血液センター、医療関連産業のテナントなどを出店する方針。郡山健康科学専門学校のサテライトキャンパスも置かれる予定だ。
跡地はJR郡山富田駅、ふくしま医療機器開発支援センターに隣接し、医療機器関連産業の集積を目指す同市の「メディカルヒルズ郡山」の対象地区で市街化調整区域に位置する。協議会は区域の開発に必要となる地区計画策定の検討などが目的で、初会合では車の通行量増などを懸念する意見などが出た。会長にはゼノアックホールディングスの福井邦顕社長が就いた。
Posted at 2023/10/28 00:56:20 | |
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