
Jリーグカップ アビスパ福岡 初優勝 クラブ史上初タイトル
2023年11月4日 16時58分
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サッカーの国内3大タイトルの1つ、Jリーグカップの決勝が国立競技場で行われ、アビスパ福岡が浦和レッズに2対1で勝って初めての優勝を果たしました。アビスパはクラブ史上初のタイトル獲得です。
Jリーグカップは、リーグ戦、天皇杯と並ぶサッカーの国内3大タイトルの1つです。
国立競技場で行われた4日の決勝は、初めての優勝を目指すアビスパと7年ぶり3回目の優勝を目指すレッズが対戦し、6万1000人を超えるサポーターが詰めかけました。
アビスパは、前半5分、ゴール前に走り込んできた前 寛之選手が右サイドからの鋭いパスを押し込んで先制すると、前半終了間際には左サイドからのパスを宮 大樹選手が左足で冷静に流し込んで2点リードで試合を折り返しました。
後半はレッズの攻勢を受け、22分にゴール前でロングパスを受けた途中出場の明本考浩選手に左足を振り抜かれて1点差に迫られました。
それでもレッズの猛攻を最後まで体を張って守り抜いたアビスパが2対1で勝ち初めての優勝を果たしました。
アビスパはクラブ史上初のタイトル獲得です。
一方、レッズはアビスパより長くボールを支配してゴール前に攻め込みましたがチャンスを決めきれず、逆に持ち味の堅い守りを崩されて7年ぶり3回目の優勝はなりませんでした。
アビスパ福岡とは
アビスパ福岡は福岡市をホームタウンとするクラブで、1982年創部の中央防犯サッカー部を前身としています。
1993年にJリーグが始まって以降、静岡県藤枝市で「中央防犯FC藤枝ブルックス」としてJリーグ参入を目指して活動していましたが、1995年サッカークラブの誘致を進めていた福岡市の要請でホームタウンを移し、「福岡ブルックス」となりました。
その後、わずか1年で「アビスパ福岡」としてJリーグに加盟しましたが成績は振るわず、2001年のシーズンにJ2降格が決まり、以降はJ1に昇格しても1年で降格するシーズンが続きました。
2020年に現在の長谷部茂利監督が就任し、1年でJ1昇格を果たすと、2021年のシーズンはクラブとして最高の8位となりました。
今シーズンは、リーグ戦の第31節を終えて8位につけているほか、天皇杯ではクラブとして初めてベスト4に入りました。
ここまで国内3大タイトルを獲得したことはなく、今回のJリーグカップが初めてのタイトルとなりました。
アビスパ福岡 宮大樹「練習してきたこと出せた」
アビスパ福岡の宮 大樹選手は、前半終了間際コーナーキックからの一連のプレーで挙げたみずからのゴールについて「今シーズン、僕自身がセットプレーから点をとれていなかったが、練習してきたことをこの大きな舞台で出せた。多くのサポーターが来てくれたのでそのサポーターの前で優勝することができてうれしい」と喜びを語っていました。
アビスパ福岡 奈良竜樹「ここまで頑張ってきてよかった」
アビスパ福岡のキャプテン奈良竜樹選手は、試合直後のインタビューで「仲間に恵まれて、サポーターに恵まれて、みんなで喜べる瞬間を味わえた。ここまで頑張ってきてよかったと思う。上手でもなく華麗でもなかったが、全員が体を張って最後の最後までアビスパらしい戦いができた。優勝できてうれしい」と感慨深げに振り返りました。
Posted at 2023/11/04 18:47:30 | |
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