KDDIの「au PAY」で架空取り引き 1億7000万円分詐取か 6人逮捕
2023年11月9日 11時35分
シェアする
KDDIが手がけるスマートフォンを使ったキャッシュレス決済「au PAY」で270億円に上る架空の取り引きを繰り返し、1億7000万円分のポイントをだまし取ったとして、都内の会社役員ら6人が逮捕されました。
国のキャッシュレス決済のポイント還元制度も悪用していたとみられ、警視庁が実態の解明を進めています。
逮捕されたのは、東京 千代田区のコンサルティング会社の代表南元貴容疑者(37)と江東区の貿易関連会社の代表齋藤和章容疑者(37)ら合わせて6人です。
警視庁によりますと、南代表らは「ポイ活」と称して2020年3月から去年9月にかけて、KDDIが手がけるスマホ決済サービス「au PAY」で、270億円に上る架空の取り引きを繰り返し、1億7000万円分のポイントをだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺の疑いがもたれています。
調べに対し、いずれも容疑を認めているということです。
「au PAY」は通常、200円支払うごとに1ポイント=0.5%の還元を受けられる仕組みで、南代表の会社から商品を購入したように装う手口で繰り返しポイントを受け取っていたということです。
当時は国のキャッシュレス決済のポイント還元制度を受けて、還元率が5.5%になった期間があったほか、中小の加盟店の決済手数料は無料だったということで、警視庁はこうした制度を悪用し、総額でおよそ700億円の不正な取り引きを繰り返したほか、ほかの決済サービスでもポイントをだまし取っていた疑いがあるとみて、実態の解明を進めています。
KDDI「対策強化したい」
KDDIは「警察から情報提供を受けて、捜査に協力してきました。以前から加盟店と利用者の双方に対し不正利用の監視は行っていますが改めて対策を強化したい」としています。
Posted at 2023/11/09 12:48:50 | |
トラックバック(0) | 日記