福島日産がEVパーク、交流拠点整備へ レストランや会議室も
2023年12月26日 08時30分
EVパークの完成イメージ
福島県福島市の福島日産自動車本社に隣接する販売店が全面改装され、地域住民らが利用できる交流施設「福島日産自動車EVパーク(仮称)」に生まれ変わる。同社は、市民が自由に出入りできる憩いの場やレストラン、会議室などを備えた新たな交流拠点として整備する考えだ。2025年春の開所を目指している。
EVパークは、同市北町の日産やルノー車を展示・販売する「福島BIG20」の建屋を残して改装する。「屋根付きの公園」がコンセプトで、1階は半屋外のフリースペースとして開放するほか、電気自動車(EV)を展示する。2階に直営のレストランや会議室を設け、交流やビジネスなど幅広く活用してもらう。
防災機能を設けているのも特徴で、緊急避難所として住民を受け入れられるように非常食を常備する。屋根には太陽光パネルを設置して発電し、EVに蓄え、緊急時に非常用電源として使う。本社はそのままで、総工費約2億円を見込む。
福島日産の地図
同社によると、EVパークは当初、県庁と福島市役所の間に位置することから、防災拠点として構想をスタートさせたという。一方で、防災機能のみを整備した場合、活用が限定的となるため、市民に親しんでもらいやすいように、飲食もできる交流施設とした。
レストランでは、県産食材を使った料理の提供を考えており、同社がEVやEV充電器の普及を目的に展開する食旅「シャルジュール」の発信拠点としても活用する考えだ。
金子與志幸社長は「地域のためになり、EVだけでなく福島の魅力も発信できる施設にしたい。EVパークを拠点に地域を活性化させる取り組みを進めたい」と話した。
Posted at 2023/12/26 12:30:11 | |
トラックバック(0) | 日記