駅東西一体のまちづくり目指す 福島市、来月検討委設置へ
2024年01月06日 08時15分
福島市は、JR福島駅東口と西口のまちづくりを一体的に考えるため、経済関係者や有識者らによる検討委員会を新設する。市議会に説明した上で2月にも議論を開始し、駅東西を結ぶ新たな自由通路の在り方や総合スーパー「イトーヨーカドー福島店」の撤退で空洞化が懸念される西口の跡地利用などを検討する。
木幡浩市長が5日の年頭記者会見で発表した。木幡市長は市民との意見交換の場も設けるとし「東西一体の視点から、将来的にどのようなまちづくりが望ましいか検討したい」と語った。
駅東西のまちづくりを巡っては、東口では資材高騰の影響で大型複合施設を建設する再開発事業の計画を見直す動きがあり、空洞化が懸念される西口の在り方も含めて市民から不安視する声があった。検討委ではそうした市民の意見や希望を踏まえ、活性化につながる方策を話し合う方針。
新たな東西自由通路について、木幡市長は空中で駅東西をつなぎ、主な拠点施設を結ぶような展望を示した上で「今の駅舎ではできないので、建て替えなど駅舎や駅ビルの在り方も含めて検討し、働きかけていきたい」と述べた。イトーヨーカドー福島店の跡地については市以外との調整も含めながら検討し、跡地に設置する機能によっては東口の再開発事業の計画を見直す場合もあり得るとした。
検討委のメンバーなどは未定だが、地権者や商業などの関係者、都市計画に詳しい専門家らを想定。結論を出す時期について木幡市長は、東口では再開発事業の停滞を懸念する意見があるとし「東西、全部まとめて一つの結論を出すというよりは、ある程度の方向性を念頭に東口が先行すると思う」と語った。イトーヨーカドー福島店は5月6日に閉店する見通し。
Posted at 2024/01/06 10:14:34 | |
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