
内各地で成人を祝う式典 須賀川では箭内夢菜さんがエール
2024年01月08日 09時00分
スマートフォンで記念撮影し、再会を喜ぶ「二十歳の集い」の出席者 =福島市・福島トヨタクラウンアリーナ
8日の「成人の日」を前に福島、郡山、いわき、会津若松など県内の多くの市町村で7日、成人を祝う式典が行われ、20歳の節目を迎えた若者たちが、大人の自覚と決意を新たにした。県教委によると、県内の対象者は1万8210人で前年より98人増えた。2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたため、式典の名称を「二十歳の集い」などとした市町村が多かった。
福島、再会の思い出パシャリ
福島市では、2635人が晴れの日を迎えた。晴れ着やスーツ姿の出席者が、久しぶりに再会した友人らとスマートフォンなどで記念撮影し、思い出をつくった。
出席した同市の佐竹大さん(19)は「高校時代は新型コロナウイルスの影響で、顔を合わせての交流が難しい状況が長かったが、20歳の節目に友人たちと集まれてうれしかった」とし「大人としての自覚を持ち、困っている人のために動ける人になれるように頑張りたい」と抱負を語った。
楢葉、タイムカプセルを開封
楢葉町では成人式後、出席者が小学6年時のタイムカプセルを開封し、約8年越しに自身の将来の夢や友人からの思いがつづられた手紙と向き合った。
タイムカプセルは、震災を経験した子どもたちの体験や夢などを残そうと町が企画した。いわき市の仮設校舎で学んでいた楢葉南小と楢葉北小の6年生を対象に、卒業間近の2016年3月に町内の天神岬スポーツ公園内で保存してきた。
開封後、当時の担任だった板倉佳奈さん(現郷ケ丘小教諭)、木幡有里さん(現富岡小教諭)が手紙などを手渡した。受け取った出席者は「懐かしい」と歓声を上げ、友人らとじっくりと眺めていた。
大学生の政井優花さん(20)は「手紙を見て当時の友達の顔が浮かんだ。故郷・楢葉への思いを胸に頑張っていきたい」と語った。式典には対象者76人のうち18人が出席した。
240108nk-topic5-1.jpg写真=タイムカプセルから出てきた手紙や写真を眺める晴れ着姿の若者=楢葉町コミュニティセンター
須賀川で箭内夢菜さんトークショー
須賀川市では、二十歳のつどいが開かれ、俳優の箭内夢菜さん(23)=郡山市出身=が特別ゲストとしてステージに上がり、晴れの日を迎えた出席者約610人にエールを送った。
箭内さんは式典後、実行委員の大野陽生さんと佐藤舞さんと共にトークショーを行った。箭内さんは20歳となった際の心境について「当時は実感が湧かなかったが、徐々に大人としての責任を感じ、世界が広がった」と語った。
箭内さんは出席者に向けて「大人になり、見るものも行く場所も増え、出会う人も学ぶことも増えると思う。人を頼りつつも責任を持ち、頑張ってほしい」と語りかけた。
Posted at 2024/01/08 10:49:13 | |
トラックバック(0) | 日記