若元春が初の殊勲賞 10勝で関脇復帰確実 大相撲初場所
2024年01月29日 08時05分
初の殊勲賞を受賞した若元春=両国国技館(代表撮影)
大相撲初場所千秋楽の28日、東京・両国国技館で三賞選考委員会が開かれ、前頭筆頭の若元春(30)=本名大波港(みなと)、福島市出身、荒汐部屋=が殊勲賞に初めて選ばれた。三賞受賞は技能賞を獲得した昨年の夏場所に続き2度目。千秋楽では10勝目を挙げ、来場所の関脇復帰も確実にした。
若元春は今場所2日目では横綱照ノ富士を破り、初の金星を挙げた。千秋楽では前頭5枚目の錦木に勝ち、4場所ぶりの2桁勝利となる10勝5敗とした。
若元春は「番付を落としての三賞。満足せず、貪欲に上の番付を目指してやりたい」と話した。
若元春、V争いに「食い込みたい」
耐えて、前へ―。大関候補が戻ってきた。大相撲初場所で4場所ぶりの2桁勝利を挙げ、関脇への復帰を確実にした前頭筆頭の若元春。初の殊勲賞も獲得した「大波3兄弟」の次男は、さらなる高みを目指して大きく弾みを付けた。
「気持ちを切らさずに、1場所を取り切ることが大事」。場所前に話していたように、関脇だった先場所から7場所ぶりに平幕に下がった今場所は、最後まで気持ちがぶれなかった。
初日に大関霧島に敗れたが、2日目には横綱照ノ富士から初の金星を奪取。2勝3敗で迎えた6日目には今場所で優勝争いを演じた関脇琴ノ若を破り、巻き返しにつなげた。
28日の千秋楽は錦木に快勝。得意の左四つから右上手をがっちりとつかみ、腰の重い相手を寄り切った。今場所挙げた10勝は黒星が先行しても、土俵際まで攻められても、勝負を諦めず、千秋楽まで攻めの姿勢を貫いた結果だった。
若元春は28日、東京都内で開かれた荒汐部屋の打ち上げパーティーで「(優勝決定戦に臨んだ)照ノ富士と琴ノ若のどちらにも土をつけたが、自分が優勝を決める土俵にいられなかったことが悔しい」と率直な思いを口にした。
来場所は昇進で先を越された琴ノ若を追いかける形となる見通しだ。「(優勝を争う)あの土俵に食い込んでいけるように、貪欲に頑張りたい」と、闘志を奮い立たせた。
荒汐親方(元幕内蒼国来)は「昨年は勉強の年。今年は上の大関に挑戦する1年にしてほしい」と激励した。
Posted at 2024/01/29 13:02:59 | |
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