安積1.19倍、福島1.05倍 福島県立高前期選抜の最終倍率
2024年02月15日 11時30分
福島県教委は14日、県立高校入試前期選抜の出願先変更を締め切り、最終倍率を発表した。全日制で倍率が最も高かったのは郡山・普通の1.44倍だった。進学指導拠点校に位置付けられる4校は安積1.19倍、磐城1.08倍、福島1.05倍となったが、会津は0.91倍で5年ぶりに定員を下回った。
全日制68校145学科・コースの志願者は16人が出願を取り消し、1万1188人となった。倍率は全体が前年と同じ0.95倍、特色選抜は前年から0.03ポイント増の0.79倍だった。いずれも出願先変更前から変動はなかった。定員割れも出願先変更前と同じ85学科・コースだった。
全体の倍率は募集定員に占める志願者の実人数で算出した。普通科は郡山に続き、郡山東の1.36倍、福島西の1.31倍の順となった。農業や工業、商業などの職業系は郡山商・流通経済の1.36倍が最高で、福島南・情報会計の1.35倍、若松商・情報ビジネスの1.31倍、会津工・電気情報の1.30倍と続いた。
特色選抜は、あさか開成・国際科学が2.58倍で最も高く、平工・土木環境工学2.50倍、福島西・デザイン科学2.22倍、郡山・普通2.05倍だった。
前期選抜は各校の特色を踏まえた自己推薦の「特色選抜」と、併願可能で学習成果を重視する「一般選抜」からなる。一般選抜は特色選抜と地元の中学生を優先的に受け入れる連携型選抜の合格者数を差し引いた人数が定員となる。
前期選抜は3月5~7日に学力検査、面接などが行われ、同14日に合格者が発表される。
岩瀬農・生物生産0.83倍
県立高校入試前期選抜の最終倍率で、出願先変更前と比べて大きく上昇したのは、岩瀬農・生物生産の0.28ポイント増の0.83倍だった。倍率の落ち込みが大きかったのは岩瀬農・食品科学の0.25ポイント減の1.18倍だった。
出願先変更前から倍率が0.20ポイント以上増減したのは、0.23ポイント上昇した福島南・国際文化の1.03倍と磐城農・生活科学の0.93倍、0.20ポイント減の小名浜海星・食品システムの1.10倍だった。
志願者数で出願先変更前後を比べると、岩瀬農・生物生産が11人増で最も増えた。一方、10人以上減ったのは、若松商・情報ビジネスの13人減、安積黎明・普通の12人減、岩瀬農・食品科学の10人減だった。
定時制の6校8学科・コースは出願先変更で志願者が4人増え、250人となり、倍率は0.01ポイント増の0.57倍。郡山萌世・普通(昼間)が1.01倍で最も高かった。
地元の中学生を優先的に受け入れる連携型選抜は4校5学科・コースで行われ、南会津・総合の志願者が1人減って0.65倍となった。ほかは変動がなかった。このほか、特別支援学校高等部の志願者数は変わらなかった。
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