大熊にダイヤモンド半導体工場 産総研発企業、26年操業目指す
2024年03月01日 09時50分
北海道大と産業技術総合研究所発のスタートアップ企業「大熊ダイヤモンドデバイス」(札幌市)は、福島県大熊町にダイヤモンド半導体の製造工場を整備する。今年後半から来年初めに建設に着手し、2026年3月の操業開始を目指す。ダイヤモンド半導体は高温、高放射線にも耐えられるため、東京電力福島第1原発の廃炉作業などへの活用が期待されている。同社によると、量産工場は世界初という。
同社によると、事業費は数十億円に上る計画で、当初は20~30人の雇用を見込んでいる。将来的には100人規模への雇用拡大も目指すとしている。
ダイヤモンドを使った半導体は次世代半導体の一つとみられている。第1原発では溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しなどでダイヤモンド半導体の活用が見込まれている。既存半導体の使用が難しい高線量下で作業が行われることが背景にある。このほか、宇宙関連産業や電気自動車(EV)の急速充電などでも需要が見込まれる。
工場の建設場所については町と最終的な調整を進めており、避難指示が解除された特定復興再生拠点区域(復興拠点)内などが候補となっているという。
Posted at 2024/03/01 12:28:39 | |
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