
トランプ氏15州中14州で勝利確実 指名獲得に前進
2024年3月6日 18時14分
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秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは大きなヤマ場となるスーパーチューズデーを迎え、トランプ前大統領は15州のうち14の州で勝利を確実にし、指名獲得に大きく前進しました。
一方、トランプ氏と争うヘイリー元国連大使は選挙戦を続けるかどうか言及せず今後の動向に注目が集まっています。
共和党の候補者選びは、各州などに割りふられた代議員の過半数にあたる1215人の獲得をめぐって争われ、AP通信によりますと、日本時間午後6時の時点でトランプ氏は910人を獲得し、党の指名獲得に向けて大きく前進しました。
アメリカ大統領選挙2024特設サイト最新の各州での得票率や獲得代議員数はこちらから
トランプ氏 勝利宣言「すばらしい日」
トランプ前大統領は現地時間5日、南部フロリダ州の自宅「マー・ア・ラゴ」で支持者を前に演説し「きょうはすばらしい日だ。わたしたちの国の歴史において、信じられないようなときだ」と述べて、勝利宣言しました。
また、バイデン大統領のこれまでの政権運営を振り返り、「わたしたちはこの3年間、この国が大きな打撃を受けるのを目の当たりにしてきた。こんなことが起きるとは思ってもみなかった」と述べ、自分が大統領ならロシアによるウクライナ侵攻もなかったとしたうえで、「バイデン大統領は歴史上、わたしたちの国にとって最悪の大統領だ」と述べ、厳しく批判しました。
そして「われわれは、われわれの国を取り戻す。迅速に、かつてないほど偉大な国にする」と述べ、11月の本選挙を見据え、バイデン大統領との対決姿勢を鮮明にしました。
集会に参加した男性は「トランプ氏の勝利確実が発表されるたびに会場は大変な盛り上がりをみせた。共和党はこれから一つになれると思う」と話していました。その上で「不法移民の問題や経済など、いまアメリカで起きていることについて不満に思っている人は多いと思う。トランプ氏が発信を続ければ人々は受け入れるはずだ」と述べて、トランプ大統領の誕生に期待を示しました。
ヘイリー氏 選挙戦続けるか言及せず
ヘイリー陣営は5日、今回のスーパーチューズデーの結果を受けて声明を出しましたが、選挙戦を続けるかどうかについて直接は言及しませんでした。
声明でヘイリー氏の陣営は「バーモント州をはじめとする各地で数百万の支持が得られたことを光栄に思う」と述べました。
そしてトランプ氏が主張している共和党の団結について「団結は、単に団結していると主張するだけで達成されるものではない。共和党の有権者の一定数はトランプ氏に深い懸念を示したままだ。これは、われわれの党が成功するために必要とする団結ではない」と主張しました。その上で「こうした有権者の懸念に対処することが共和党とアメリカをよりよくすることにつながる」としています。
バイデン大統領「国民に明確な選択肢」
スーパーチューズデーの結果を受けてバイデン大統領は声明を発表し、「今夜の結果はアメリカ国民に明確な選択肢を与えた。このまま、わたしと前に向かって進み続けるか、トランプ氏がわたしたちを混とんと分断へと引きずり戻すことを許すのか、有権者は選択することになる」として、本選挙は自らとトランプ氏との対決になるとの見方を示し、あらためて有権者に支持を訴えました。
民主党 候補者選び バイデン氏は15州で勝利確実
スーパーチューズデーでは与党・民主党の候補者選びも全米の15の州とアメリカ領サモアで行われ、アメリカ・ABCテレビはバイデン大統領が15州で勝利を確実にしたと伝えました。
一方、ABCテレビはアメリカ領サモアで行われた民主党の党員集会でバイデン大統領が敗れる波乱があったと伝えました。バイデン氏が今回の民主党の候補者選びで敗れたのは初めてです。
ABCテレビが現地の党のトップの話として伝えたところによりますと、バイデン氏に勝利したのは、実業家のジェイソン・パーマー氏です。パーマー氏は51票を獲得し、バイデン氏が獲得した40票を11票、上回ったということです。パーマー氏は、自身のSNSに投稿し「わたしの勝利が告げられたことを光栄に思う。支持に感謝する」として支持者たちに謝意を示しました。
バイデン氏の陣営はABCテレビに対し、「島には独特の政治がある」とコメントしたということです。
Posted at 2024/03/06 19:11:48 | |
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