パリオリンピックが閉幕 17日間の熱戦に幕
2024年8月12日 7時17分
パリで100年ぶりに開催されたオリンピックは、7月26日の開幕から17日間の日程を終え、閉会式を迎えました。パリ中心部を流れるセーヌ川で行われた開会式から陸上などの競技が行われた「スタッド・ド・フランス」に舞台を移して行われる閉会式で、4年後のロサンゼルス大会に向けて、どのようにバトンタッチされるか注目です。
日本時間の午前4時から始まった閉会式の最新情報を速報でお伝えします。
目次
24:07(現地時間)
「マイ・ウェイ」で閉会式終了
23:58(現地時間)
注目
パリオリンピックが閉会 聖火吹き消される
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==速報中==
24:07(現地時間)
「マイ・ウェイ」で閉会式終了
式の最後にフランスの歌手のイズルトさんが、フランク・シナトラさんの代表曲、「マイ・ウェイ」を歌って、3時間あまりにわたった閉会式が終わりました。この曲は、もともとフランスの曲を英語にアレンジしたもので、フランスとアメリカを結びつける曲として知られています。
23:58(現地時間)
注目
パリオリンピックが閉会 聖火吹き消される
IOCのバッハ会長が、第33回オリンピックの閉会を宣言しました。
このあと、マルシャン選手やリネール選手などによって、パリオリンピックの聖火が吹き消されました。
23:57(現地時間)
聖火がスタジアムに到着
「チュイルリー公園」に設けられた聖火台から運び出された聖火は、地元フランスの競泳のレオン・マルシャン選手によって閉会式の会場「スタッド・ド・フランス」に届けられました。
23:54(現地時間)
米の人気ラップ歌手 スヌープ・ドッグさんが登場
ショーの最後には、アメリカの人気ラップ歌手、スヌープ・ドッグさんが登場してパフォーマンスを披露し、ロサンゼルスのビーチに設けられた会場をわかせました。
23:43(現地時間)
オリンピアンがオリンピック旗をつなぐ
ロサンゼルスの「ハリウッド・サイン」でトム・クルーズさんからオリンピック旗を受け取ったのは東京大会に出場した自転車の女子マウンテンバイク、ケイト・コートニー選手で、過去2回の大会で開会式などが行われた競技場、「メモリアル・コロシアム」にマウンテンバイクで向かいました。
その後、陸上男子短距離のマイケル・ジョンソンさんやパリ大会で銀メダルを獲得したスケートボードの男子ストリート、ジャガー・イートン選手につながれました。
ロサンゼルス大会は「メモリアル・コロシアム」を含めた2か所で開会式と閉会式が行われます。
23:39(現地時間)
注目
会場にトム・クルーズさん登場
4年後のロサンゼルス大会の組織委員会によるショーが始まり、ハリウッド俳優のトム・クルーズさんが、スタジアムの屋根の上から登場しました。
トム・クルーズさんはオリンピック旗を受け取ると、バイクに乗って、スタジアムから走り去りました。
そして凱旋門やエッフェル塔など、パリの名所の近くをさっそうと駆け抜けたあと、飛行機に乗り込んで、4年後の開催地のロサンゼルスに向けて旅立ち、パラシュートで現地に降り立つまでの映像が流されました。
23:35(現地時間)
4年後のロサンゼルス大会開催国 アメリカの国歌斉唱
4年後のロサンゼルス大会の開催国、アメリカの国歌斉唱が行われました。歌ったのは、アメリカ音楽界で最高の栄誉とされる「グラミー賞」を5回受賞したシンガーソングライターのH.E.Rさんです。
23:22(現地時間)
注目
バッハ会長 7分余のスピーチ「最後までセンセーショナル」
続いて、IOCのバッハ会長がスピーチを行いました。
バッハ会長は「皆さんのパフォーマンスは本当にすばらしかった。世界中の人々を興奮させ、何十億もの人々を鼓舞した。また、何百万人もの観客が圧倒的な雰囲気を醸し出した」と大会の盛り上がりを振り返りました。
そして「今大会は男女平等が完全に実現した最初のオリンピックで、最初から最後までセンセーショナルだった。みなさんはオリンピックに恋をし、私たちは皆さんに恋をしました」と話し、7分あまりのスピーチを終えました。
22:13(現地時間)
大会組織委員会 エスタンゲ会長「大きなうねりが起きた」
柔道、フランスのテディ・リネール選手、卓球、中国の孫穎莎選手、マラソン、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手、レスリング、キューバのミハイン・ロペス ヌニェス選手、そして今大会、難民選手団として初めてのメダルを獲得したボクシングのシンディウィナー・ジャンケウヌガンバ選手などオリンピックで活躍してきた名選手たちが取り囲む中、大会組織委員会のエスタンゲ会長がスピーチしました。
エスタンゲ会長は、「開会式の夜から飛躍が始まり、大きなうねりが起きた。多くの記録が作られ、私たちは今まで世界が見たことがないオリンピックを経験した。次のロサンゼルス大会でも大会は大きく飛躍する」と述べました。
23:03(現地時間)
聖火リレーと聖火台の点火映像が流れる
アーティストなどによるパフォーマンスのあとには、ギリシャで採火された聖火が各地でリレーされ、開会式で気球のような形をした聖火台に点火されるまでを振り返る映像が流されました。
22:45(現地時間)
大会の映像振り返り後 ライブ演奏で会場盛り上がる
ショーのあとは、17日間にわたって行われた今大会を振り返る映像が流されました。
大会の名場面やアクシデントなど、さまざまな映像が数秒おきに切り替わる構成で、日本選手に関しては、体操男子団体の金メダルの場面や柔道の角田夏実選手が表彰台で涙を見せた場面などが流れました。
このあと、世界的に有名なバンドやアーティストなどによるパフォーマンスが始まり、会場は大きな盛り上がりを見せました。
22:30(現地時間)
【ショー】五輪リング完成 ゴールデン・ボイジャーの旅が終わる
ステージ上には110人のパフォーマーが現れ、直径6メートルの5つの大きな輪を動かしていきました。
この輪は「オリンピック・リング」を表現しているということです。その後、空中からつり下げられたピアノで演奏が行われました。
そして、オリンピック・リングで6人のパフォーマーが倒立を行うなどしたあとそのリングが浮かび上がり、5つの輪のオリンピックシンボルが完成しました。
5つの輪はクーベルタン男爵が考案し、大陸の団結などを表現しています。
最後に花火が上がりゴールデン・ボイジャーの旅が終わりました。
22:25(現地時間)
【ショー】勝利の女神「サモトラケのニケ」と出会う
ステージ上にパリのルーブル美術館に所蔵されている勝利の女神「サモトラケのニケ」の巨大な像が現れ、ゴールデン・ボイジャーと出会いました。
会場の観客席にいる人たちはそれぞれの腕に光るブレスレットをつけていて、その光で平和の象徴であるハトや、五輪のマークを形づくりました。
22:21(現地時間)
【ショー】ギリシャ国旗を掲揚
ショーでは主人公とは別のキャラクターがオリンピック発祥の地、ギリシャの国旗を運んできて、開会式で聖火を持った人やゴールデン・ボイジャーとともに掲揚しました。
古代オリンピックは、紀元前776年、全能の神ゼウスをあがめる聖なる祭典として、現在のオリンピア市で始まったとされています。
22:15(現地時間)
注目
【ショー】主人公は“ゴールデン・ボイジャー”
ショーでは冒頭、光の中で「ゴールデン・ボイジャー」=「黄金の旅人」と名付けられた主人公のキャラクターが上空から降りてきました。
芸術監督のトマ・ジョリー氏がフランスの歴史的遺産やSF、ゲームの登場人物からインスピレーションを受けて作ったというキャラクターだということです。
ショーで表現するのは別の時空からやってきた「ゴールデン・ボイジャー」がオリンピックが祝われている世界を探索するというストーリーです。
フランスのダンサーで演出家のアルチュール・カードルさんが演じ、砂漠などをモチーフにした広いステージ上を練り歩きました。
22:11(現地時間)
“近代オリンピックの父”をたどる旅のショー開始
会場の明かりが落とされ「近代オリンピックの父」と呼ばれるクーベルタン男爵の足跡をたどる旅をイメージしたショーが始まりました。
22:07(現地時間)
ボランティアに感謝の花束
大会を支えた4万5000人のボランティアに感謝し、敬意を表して花束が渡されました。今大会はジェンダー平等の理念が掲げられ、ボランティアも男女の数はほぼ同じで、150の国から参加した幅広い世代の人たちが大会を支えました。
21:59(現地時間)
女子マラソンの表彰式
大会最終日に行われた女子マラソンの表彰式が行われました。パリオリンピックでは女子の種目に注目してもらおうと、これまで最終日に実施されていた男子マラソンが、女子マラソンと入れ替わりました。
IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長から金メダルを受け取ったのは、オランダのシファン・ハッサン選手で、5000メートルと10000メートルの銅メダルに続いて、今大会3個目のメダル獲得となりました。銀メダルは、エチオピアのティグスト・アセファ選手、銅メダルはケニアのヘレン・オビリ選手でした。
21:50(現地時間)
注目
“アスリート・カラオケ”流れる 歌う選手の姿も
選手の入場が続く中、会場では「アスリート・カラオケ」と名付けられた時間が始まりました。「オー・シャンゼリゼ」などフランスにゆかりのある曲や、クイーンの代表曲の1つ「We Are TheChampions」などがかけられ、選手たちが笑顔で歌う姿が見られました。
21:45(現地時間)
次回開催国のアメリカが入場
4年後のロサンゼルスオリンピックが開かれるアメリカの選手たちが入場しました。
今大会は、金メダル40個を含む126個のメダルを獲得し、すべての国と地域の中で、最多となりました。
旗手を務める競泳女子のケイティ・レデッキー選手は、今大会で2個の金メダルを獲得して、オリンピック通算の金メダルの獲得数を9個とし、すべての競技を通じて女子選手の最多記録に並びました。
また、体操女子のシモーネ・バイルズ選手は、団体、個人総合、種目別の跳馬で3個の金メダルを獲得しました。
バイルズ選手は、前回の東京オリンピックでメンタルの問題を訴えて、アスリートの心の健康に一石を投じましたが、今大会では完全復活を遂げ、改めてメンタルヘルスの重要性を強調しました。
21:32(現地時間)
最多金メダルの中国選手団が入場
中国の選手たちの姿が見られました。今大会ではアメリカと並んでトップとなる40個の金メダルを獲得しました。メダルの総数は91個で、アメリカに次ぐ2位です。
「お家芸」の卓球では5つの金メダルを獲得し、このうち女子シングルスは陳夢選手が2大会連続の金メダルだったほか男子団体と女子団体ではいずれも5連覇を果たすなど、「卓球王国」の強さを改めて見せつけました。
また、飛び込みでは男女合わせて8種目すべてで金メダルを獲得し、強さを示しました。
21:32(現地時間)
注目
日本選手団が入場
日本の選手団が入場しました。日本が今大会で獲得したメダルは金20個、銀12個、銅13個の合わせて45個となり、金メダルの数、メダル総数ともに海外で行われたオリンピックでは史上最多となりました。
21:25(現地時間)
フランス選手団が姿見せる
開催国、フランスの選手たちが姿を見せました。フランスは今大会、国内で人気が高い柔道で金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル6個を獲得しました。
このうち、テディ・リネール選手は、男子100キロを超えるクラスで3大会連続となる金メダルを獲得し、混合団体でもフランスの2連覇に貢献しました。
競泳男子では、22歳のレオン・マルシャン選手が、今大会最多となる4個の金メダルを獲得し、4種目すべてでオリンピック記録を更新する圧倒的な泳ぎを見せました。
フランスが今大会で獲得したメダルの数は64個となり、これまでの最多だった北京大会の43個を大きく上回りました。
21:18(現地時間)
注目
日本の旗が入場 旗手は北口榛花とShigekix
日本の旗が入場しました。旗手は、陸上女子やり投げで、女子のフィールド種目として初めての金メダルを獲得した北口榛花選手と、新競技のブレイキン男子で4位となったダンサーネーム、Shigekixの半井重幸選手が務めました。
21:16(現地時間)
旗手の入場始まる
パリオリンピックに出場した選手たちの入場に先駆けて、それぞれの国や地域の旗手の入場が始まりました。先頭は、オリンピック発祥の地のギリシャと、開催国のフランスです。
21:15(現地時間)
フランスの国歌斉唱
フランスのマクロン大統領とIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長が入場しました。そして、フランス軍の兵士などがフランス国旗を運び入れ、国歌斉唱が行われました。オーケストラの演奏にあわせて会場の観客が声をそろえて歌いました。
21:08(現地時間)
聖火が運び出される 運び手は競泳のレオン・マルシャン
ルーブル美術館に隣接する「チュイルリー公園」に設けられた聖火台から聖火が運び出されました。聖火は小さなランタンに入れられ、個人では今大会最多の金メダル4つを獲得した地元・フランスの競泳のレオン・マルシャン選手が運び出しました。聖火は開会式の時とは逆の道をたどり、閉会式の会場、「スタッド・ド・フランス」に向かいます。
21:00(現地時間)
開会式始まる
パリオリンピックの閉会式が日本時間の12日、午前4時すぎから陸上などが行われたフランス最大級のスタジアム「スタッド・ド・フランス」で始まりました。
式典では、近代オリンピックの父と呼ばれるクーベルタン男爵の足跡をたどる旅をイメージしたショーや、4年後の開催都市、アメリカのロサンゼルスへオリンピックの旗を引き継ぐセレモニーなどが行われたあと、聖火が消されます。
まずは、パリ中心部にもうけられた聖火台で、楽団による演奏が始まりました。
閉会式はセーヌ川ではなくスタジアムで
今大会は「広く開かれた大会」をスローガンに、コンコルド広場などのパリを代表する名所で競技が行われ、あわせて32競技の329種目におよそ1万500人の選手が出場しました。
新型コロナウイルスの影響により、ほとんどの会場で無観客だった東京大会とは異なり、今大会は連日、大勢の観客が会場を埋め尽くして、選手たちを後押ししました。
開会式は、パリ中心部を流れるセーヌ川が会場となり、選手たちが船に乗ってパレードする演出が話題となりましたが、閉会式は、陸上などが行われたフランス最大級のスタジアムの「スタッド・ド・フランス」で行われます。
閉会式直前 メダル獲得のレスリング勢は
レスリングでメダルを獲得した選手たちが閉会式の会場に入る直前に取材に応じ、このうち男子グレコローマンスタイル60キロ級で金メダルを獲得した文田健一郎選手は「オリンピックを楽しみ尽くそうと思います」と話していました。
このほか、いずれも金メダルを獲得した女子76キロ級の鏡優翔選手や女子53キロ級の藤波朱理選手、男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚選手が次々と「最高です」と口にしてポーズを取るなどして喜びを表していました。
閉会式直前 卓球女子の早田・平野は2人で参加
卓球女子シングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得した早田ひな選手と、団体で銀メダルを獲得した平野美宇選手が閉会式の前に取材に応じました。
早田選手は「開会式に出られなかったので、閉会式は思い出になるかなと思い2人で来ようと決めました。大会は3週間くらいある感覚だったんですけど、思ったより早かったなと思います。いろいろな方と話すなかで、それぞれ通ずることもあるしそのほかの競技の魅力もあると思います。一緒に楽しめるのがオリンピックだと思うし、そういう意味では特別な大会だなと思います」と話していました。
平野選手は「まだ始まっていないですが、雰囲気だけでも楽しいので来てよかったなと感じています」と話していました。
閉会式直前 北口「旗手を務めることができて光栄」
陸上女子やり投げで日本選手として初めて金メダルを獲得した北口榛花選手は日本選手団の旗手を務める閉会式を前に取材に応じ「旗手を務めることができて光栄だ。オリンピックを本当に楽しんで終わることができた。記録がどうであれ金メダルを取れたことは自分の頑張りだと思うので素直に喜びたい」と話していました。
閉会式直前 ブレイキン女子金のAMI「あっという間」
新競技のブレイキンの女子で金メダルを獲得したダンサーネームAMIの湯浅亜実選手は閉会式の前に取材に応じ「オリンピックは、いろいろなスポーツが集まって最高だなと思います。もう終わっちゃうんだ、長いようだったけどあっという間だったなという感じです」と笑顔で話していました。
閉会式直前 男子高飛び込み 銀の玉井陸斗「雰囲気楽しめたら」
男子高飛び込みで銀メダルを獲得した17歳の玉井陸斗選手は閉会式の会場に入る直前に取材に応じ「東京オリンピックでも競技や閉会式に参加したんですが、やはり観客がいるオリンピックはすごく楽しかったです。今回は2位でしたが目標のメダル獲得を達成することができたので満足しています。閉会式の会場の雰囲気を楽しめたらいいなと思います」と話していました。
閉会式直前 近代五種 銀の佐藤大宗「閉会式は全力で楽しみたい」
近代五種で日本選手初のメダルとなる銀メダルを獲得した佐藤大宗選手が閉会式の会場に入る直前に取材に応じ「初めてなので楽しみたいと思います。試合ではずっと『我慢、我慢』だったので、閉会式は全力で楽しみたいです。ベルサイユ宮殿の1万6000人の観客のいい感じをまた味わいたいと思います。最後の最後まで記憶に残る最高の思い出になりました」と笑顔で話していました。