西郷村の盛り土 規制法に基づき福島県が行政代執行開始
08月28日 13時34分
西郷村で大量に積み上げられた土砂が周辺の住宅などに被害が及ぶおそれがあるとして、県は、28日午前、法律に基づく行政代執行による土砂の撤去を始めました。
撤去が始まったのは、西郷村真舟地区の住宅近くで大量の土砂が積み上げられた「盛り土」です。
28日午前10時に県の担当者が「地域の安全確保に向け行政代執行を開始します」と宣言し、委託を受けた業者の作業員がショベルカーで盛り土の土砂を削り取る作業を始めました。
県によりますと、盛り土は高さ22メートルほどもあり、崩落すれば近くの住宅に被害が及ぶ危険があるとして、土砂を搬入した県外の2人に対し改善命令を出していましたが、期限までに撤去作業の計画書が出されず、今月はじめに「盛土規制法」に基づく行政代執行による土砂の撤去の実施を決めていました。
県は全体の4割ほどの土砂を撤去して、盛り土の傾斜を緩やかにした上で崩落を防ぐために緑化する工事を行うということで、作業は来年の3月中旬までに完了することにしています。
県内で盛土規制法に基づく行政代執行が行われるのは初めてです。
県都市計画課の櫻澤一朝副課長は「地域の安全が確保されるようしっかりと工事を進める」と話していました。
【盛り土のすぐそばに自宅がある女性】
盛り土のすぐそば、数メートルのところに自宅があり夫と高齢の母親と暮らす60代の女性は「地震や大雨などが発生した時などに、崩れてきたらどうしようという恐怖の中で生活しています。すぐそばに民家があるのにこんなところに盛り土をした人には怒りしかありません。安心安全な形にしてもらえたらありがたいですし、他のところで同じことが起きないようにしてほしいです」と話していました。
Posted at 2024/08/29 12:40:17 | |
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