
モビリティーショー開幕 スタートアップ企業との連携がテーマ
2024年10月15日 18時53分
ジャパンモビリティショーが15日開幕し、電動化や自動運転などの分野で世界的に競争が激しくなる中、自動車メーカーとの連携に向けて、スタートアップ企業が数多く参加しています。
目次
障害ある人たちの移動 支援するサービスも
AIなどの最新技術を駆使した展示も
東京モーターショーから名称が変わったジャパンモビリティショーが15日開幕しました。
今回は自動車メーカーとスタートアップ企業との連携がテーマで、千葉市の会場にはあわせて200社以上が出展しています。
このうち、トヨタ自動車は、脱炭素に向けたエネルギーとして知られる水素を手軽に使えるよう、小型のカートリッジに入れて持ち運びできる技術を展示しています。
屋外でも燃料電池と組み合わせて発電したり、ガスの代わりに、調理に使えたりすることを紹介しています。
また、スタートアップ企業のブースではEVの普及を見据えて狭い駐車場でも設置できる小型の充電設備や、ワイヤレスで充電できる技術などが展示されています。
さらに会場には自動車メーカーやスタートアップ企業の商談スペースが設けられ、新たなビジネスチャンスの創出に向けて、活発な意見交換が行われていました。
日本自動車工業会の片山正則会長
「AIや、カーボンニュートラルに向けた電動化技術も成熟していきている。新たなモビリティー社会をつくるため今までなかなか接点が少なかったスタートアップや異なる業界の新しい仲間たちとの連携に期待している」
障害ある人たちの移動 支援するサービスも
会場ではスタートアップ企業がさまざまなブースを出していて、障害がある人たちの移動を支援するサービスも目立っています。
このうち、京都府のメーカーは、いすの高さを自由に変えることができ、足が不自由な人でもベッドなどから乗り降りしやすい電動モビリティを開発しました。
いすの位置を高くすると一般的な車いすよりも目線が高くなり、立っている人とも同じ目線で会話できます。
また、長野県の企業は、モーターで動く車輪とハンドルを一体化させた車いす用の補助装置を紹介しています。
車いすに取り付ければ、電動車いすのように動かすことができるうえ、装置を取り外せば、通常の車いすとして使うこともできます。
電動車いすだと入りづらい狭いスペースや細い通路などでも使いやすいということです。
nicomoの田村達彦代表
「我々の規模だと、広く商品を届けるのが難しい部分もあるので、こうした機会でほかの企業との協業を探りたい」
AIなどの最新技術を駆使した展示も
このほか、AIなどの最新技術を駆使した展示も相次いでいて、東京都のスタートアップ企業は、生成AIを使って画面上で会話するキャラクターが目的地へのルートや駐車場の情報を伝えたり、ドライバーにおすすめの観光地を案内したりする技術を紹介しています。
カサナレの安田喬一CEO
「生成AIはこれから活用が広がっていく。カーナビや、運転を楽しくするような使い方ができるのではないかと思っている」
Posted at 2024/10/16 00:46:20 | |
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