
悠仁さま 成年式 「成年皇族としての責務の重さを自覚」
2025年9月6日 20時24分
秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまが成年を迎えたことを示す「成年式」が行われ、悠仁さまは皇居・宮殿で天皇陛下から贈られた冠を身につける、中心的な儀式に臨まれました。
【詳しく】悠仁さま成年式 皇室で40年ぶりの儀式
成年式へ 素顔の悠仁さま
悠仁さまは、19歳の誕生日の6日、皇室で40年ぶりとなる男性皇族の「成年式」に臨まれました。
悠仁さまは、午前8時45分ごろ、お住まいの宮邸でモーニングコートを身につけ、天皇陛下から使いを通じて贈られた冠を受け取られました。
そして、両親の秋篠宮ご夫妻と姉の佳子さまの見送りを受け、皇居・宮殿に向けて出発されました。
赤坂御用地周辺や皇居前広場に多くの人
悠仁さまが、お住まいがある東京 港区の赤坂御用地を出発される際、周辺には「おめでとうございます」と書かれた横断幕を掲げる人など多くの人たちが集まり、悠仁さまの車列が通ると歓声が上がっていました。
横断幕を持った男性
「心からお祝い申し上げたいです。憂いごとなく健やかに、これからも勉学に励んで頑張っていただきたいです。40年ぶりの厳粛ですばらしい成年式にたちあえて、うれしく思います」
皇居前広場にも 一目見ようと多くの人が
東京都内の40代女性
「きょうは悠仁さまが好きなトンボの飾りを付けてきました。ご誕生の時から成長をずっと見守ってきたので、おめでたい気持ちでいっぱいです。皇族の数が少なくなっているので、今後も学業を優先しながらお姿を見せてくれるとうれしいです」
神奈川県の40代男性
「悠仁さまはそうめいでりりしいお姿が印象的です。40年ぶりの男性皇族の成年式で、将来天皇陛下になられる方なので、感慨深いです。今後国民に寄り添われる姿が見られるのを、楽しみにしています」
加冠の儀
悠仁さまは、午前10時前、中心的な儀式の「加冠の儀」に臨むため、宮殿の「春秋の間」に入られました。
そして、天皇皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻が見守られ、両陛下の長女の愛子さまなどの皇族方も参列される中、天皇ご一家の側近が悠仁さまに冠をかぶせました。
このあと、宮内庁御用掛が「掛緒(かけお)」と呼ばれる和紙でできたひもをあごの下で結んで冠を固定し、余りを和ばさみで切ると、「パチン」という大きな音が静かな会場に響きました。
【動画】掛緒を切る
続いて悠仁さまは、両陛下の前に進み出て「本日は、成年式にあたり冠を賜り、誠にありがとうございました。天皇皇后両陛下には、加冠の儀に御臨席を賜り、誠にありがとうございます」とお礼のことばを述べられました。
そのあと、秋篠宮ご夫妻の前に進み「本日は、成年式を挙げていただき、誠にありがとうございます。成年皇族としての自覚を持ち、そのつとめを果たしてまいりたいと存じます」とお礼や決意のことばを述べられました。
宮中三殿に拝礼
悠仁さまは、このあと成年の装束に着替え、装飾が施された儀装馬車に乗り込んで、皇室の祖先などをまつる宮中三殿に向かわれました。
悠仁さまは宮中三殿の回廊をゆっくりと進み、それぞれへ拝礼されたということです。
朝見の儀
洋装に着替えた悠仁さまは、午後2時から、宮殿の正殿松の間で両陛下にあいさつをする「朝見の儀」に臨まれました。
悠仁さまは天皇陛下に「本日の成年式にあたり、冠を賜り、天皇皇后両陛下の御臨席の下、成年式を終えることができましたことに、深く感謝申し上げます。成年皇族としての責務の重さを自覚し、さらに勉学にいそしむとともに経験を積み、これまで賜りました御恩にお報い申し上げたく存じます。ここにお礼を申し上げます」とお礼のことばを述べられました。
これに対し天皇陛下は「成年式を挙げられたことを心からお祝いします。これからは、学業に励まれるとともに、皇族としての務めを立派に果たされるよう願っております」とのおことばを贈られました。
続いて、悠仁さまは皇后さまにもお礼のことばを述べられ、皇后さまは「今日は成年式おめでとう。これからもお体を大切にされ、どうぞお元気に様々な経験を積まれますようお祈りしております」とのおことばを贈られていました。
「大勲位菊花大綬章」親授式
悠仁さまはその後、戦後男性皇族の成年式で授けられるのが恒例となっている「大勲位菊花大綬章」という勲章の親授式に臨まれたということです。
上皇ご夫妻にあいさつ
悠仁さまはこのあと上皇ご夫妻のお住まいを訪ねて、あいさつをされました。
【動画】悠仁さま 報道陣の取材に応じる
動画は58秒 データ放送ではご覧になれません
悠仁さまは、午後4時15分ごろ、お住まいの宮邸の前で報道陣の取材に応じられました。
悠仁さまは、記者から「本日は誠におめでとうございます」と声をかけられると「ありがとうございます」とこたえられました。
そして、成年式の儀式を終えた感想と今後の抱負について尋ねられると「まず成年式を滞りなく終えることができ、安堵しております。これまで見守ってきてくれた、家族をはじめとするお世話になった方々に、深く感謝申し上げます。これから成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っております」と述べられました。
そして「ありがとうございます」と笑顔で会釈されていました。
秋篠宮ご夫妻「務めを果たしていくことを願う」
秋篠宮ご夫妻は、長男の悠仁さまが成年式を終えられたことについての感想を、文書で寄せられました。
「本日、長男悠仁の成年式が滞りなく行われました。悠仁が小さかった頃のことを思い出しながら、成年の皇族の一人として公的な務めを果たす節目を迎えるときがきたことに深い感慨を覚えます。これまでの成長を支え、また心を寄せてくださった多くの方々の気持ちに深く感謝の意を表します。そして、悠仁が一つひとつの事柄を大切に思い、務めを果たしていくことを願っております」とつづられています。
専門家は
名古屋大学 河西秀哉准教授
皇室の制度を研究している名古屋大学の河西秀哉准教授は、皇位継承権を持つ悠仁さまは「国民が皇室に何を求めているか」という問いに向き合われることになると話しています。
河西さんはいまの象徴天皇制について、天皇の人柄と、国民の期待感が入り交じりながら展開してきていると指摘しました。
河西さんは「悠仁さまは、大学生で勉強の最中なので、その中でいろいろな興味関心を高めたり、社会の仕組みや課題を知ったりして国民が感じていることを察知し、それを広く受け止めるような土台を作ることが求められる」と話しました。
そのうえで「皇族も人間なので考えを持って行動している。そのことを私たちが知ると、皇室という制度がどうあるべきなのか、自分たちの問題として考えられると思う」と話していました。
秋篠宮ご夫妻主催の私的な祝宴
夜は千代田区の帝国ホテルを会場に、秋篠宮ご夫妻主催で、悠仁さまの成年を祝う私的な祝宴が開かれ、両陛下や上皇ご夫妻、それに皇族方が出席されたほか、親族も出席しました。
Posted at 2025/09/07 15:40:37 | |
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