
プロ野球 阪神が“最も早い”セ・リーグ優勝決定
2025年9月7日 23時17分
プロ野球、阪神は7日夜、広島との試合に2対0で勝って、2年ぶり7回目のセ・リーグ優勝を果たしました。
9月7日の優勝決定は2リーグ制となった1950年以降で最も早い日にちとなりました。
優勝へのマジックナンバーを「1」としていた首位の阪神は、勝てば優勝が決まる状況で今夜、甲子園球場で5位の広島と対戦しました。
試合は2回、5番・大山悠輔選手のツーベースヒットなどでノーアウト一塁三塁のチャンスをつくり、7番・高寺望夢選手が犠牲フライを打って先制しました。
5回、先発の才木浩人投手の先頭打者への初球が頭部へのデッドボールとなり、審判から危険球と宣告されて退場となりましたが、緊急登板となった2人目の湯浅京己投手が後続を抑えてピンチを切り抜けました。
その後も桐敷拓馬投手、及川雅貴投手、石井大智投手とリリーフ陣が無失点でつなぎ、9回は岩崎優投手が3人で抑えて阪神が2対0で勝ち、2年ぶり7回目のセ・リーグ優勝を果たしました。
9月7日の優勝決定は2リーグ制となった1950年以降で最も早い日にちとなりました。
阪神の藤川球児監督は監督として1年目での優勝となり、ことし球団創設から90年を迎える阪神では初の快挙となりました。
日付の上では“最も早く”独走での優勝
9月7日のリーグ優勝は1990年の巨人の9月8日を抜いて1950年に2リーグ制となって以降、日付の上では最も早くなりました。
優勝を決めた時点での2位とのゲーム差は「17」で、セ・リーグでは1990年の巨人の19.5、1951年の巨人の18に次いで、過去3番目に大きな差となりました。
さらに、優勝決定時点で2位以下のチームはすべて負け越しているという異例の独走ぶりです。
シーズン終了時点では2位以下のチームがすべて負け越したケースは両リーグ通じて過去にありません。
藤川監督を選手たちが5回胴上げ
リーグ優勝を決めた直後、阪神の選手たちは一斉に9回を3人で抑えた岩崎優投手のいるマウンドへと駆け寄っていきました。
そして、藤川球児監督を5回胴上げし、球場を埋め尽くしたファンとともに喜びを分かち合いました。
その後、選手会長の中野拓夢選手も藤川監督と抱き合ったあと、チームメートに胴上げされていて、スタンドからは大歓声と大きな拍手が送られていました。
藤川監督「選手たちが強いわ」
阪神の藤川監督は試合後のインタビューの冒頭「選手たちが強いわ」とほっとしたような表情で話した上で「ファンの皆様を代表して、みんなに胴上げしていただいているような気持ちでした。本当に皆さんの応援があってここまで来ました。最高の気持ちです」と喜びを述べました。
そして「ペナントを取る、その1チームだけがチャンピオンなので、われわれがリーグチャンピオンです。この絶対消えない誇りを胸にみんなで戦っていきます」と誇らしげな笑顔で話していました。
榊原コミッショナー「球団と現場が一体となってつかんだ勝利」
阪神の優勝を受けてプロ野球の榊原定征コミッショナーは「ほかのチームの追随を全く許さず、リーグ優勝に輝いた阪神ならびにファンの皆様に心よりお祝いを申し上げます。球団創設90周年を迎えた今シーズン、岡田彰布監督からバトンを受けた藤川球児監督は、就任1年目の指揮官とは思えない見事なさい配でした。投打ともに充実した戦力を誇り、球団フロントと現場が一体となってつかんだ勝利だったと思います」などとコメントを出しました。
バース氏「“勝てない阪神”から“常勝阪神”に」
阪神が40年前の1985年にリーグ優勝した当時、三冠王を獲得するなど打線の中軸として活躍したランディ・バースさん(71)は「本当におめでとう。いまの阪神は1985年のチームとは全く違うチームを作り上げてきたと思う。阪神ファンは長い間、『勝てない阪神』に慣れていたかもしれないが、常に阪神を応援してきてくれたすばらしいファンは、ついに『常勝阪神』に慣れてきたのではないか。その姿を見るのが何よりうれしい」とコメントしました。
リーグ単独トップの36本のホームランを打っている4番・佐藤輝明選手については、「体格も大きく、パワーヒッターとしての素質をしっかり持っている。彼は誰かに似ているわけではない。私や掛布雅之さん、金本知憲さんとも違う。彼自身のスタイルを築き上げていることが強さだと思う。彼はまだまだ進化している」とコメントしました。
Posted at 2025/09/08 01:10:45 | |
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