韓国 旧統一教会 ハン総裁逮捕 韓国の複数メディア伝える
2025年9月23日 4時35分
韓国の特別検察官は旧統一教会のトップ、ハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁の逮捕状をとり、韓国の複数のメディアは、23日未明、ハン総裁が逮捕されたと伝えました。特別検察官は、教団の影響力を拡大するためユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の周辺に近づこうとしたとみていて、今後の捜査の行方に関心が集まっています。
逮捕されたのは、旧統一教会=世界平和統一家庭連合の総裁、ハン・ハクチャ容疑者です。
(左)ハン総裁(右)ユン前大統領のキム・ゴニ夫人
政府から独立して捜査を行う韓国の特別検察官は、ユン・ソンニョル前大統領のキム・ゴニ(金建希)夫人が、旧統一教会の元幹部から知人を通じて高級ブランドのバッグを受け取ったとされる事件などに、教団トップのハン総裁が関与した疑いがあるとして、先週、ハン総裁の逮捕状を請求しました。
これを受けてソウルの地方裁判所は22日、逮捕を認めるかどうかを判断する審査を行い、韓国メディアはハン総裁が関与を否定したと伝えています。
そして、特別検察官は23日未明、審査の結果、証拠隠滅のおそれがあるなどとして、逮捕状が認められたと明らかにし、韓国の複数のメディアは、その後、ハン総裁が逮捕されたと伝えました。
特別検察官は、旧統一教会が教団の影響力を拡大するためユン前大統領の周辺に近づこうとしたとみていて、今後の捜査の行方に関心が集まっています。
専門家「教団の弱体化につながる」
旧統一教会のハン・ハクチャ総裁が逮捕されたことについて、韓国の宗教問題に詳しいプサンチャンシン(釜山長神)大学のタク・チイル(卓志一)教授は、教団の今後について「どんなにナンバー2が優れていても、ハン総裁のいない教団は想像しづらく、教団の弱体化につながると見ている」と分析しています。
その上で「旧統一教会は依然として十分な財政的余力を持っている。財政的な打撃はあるだろうが、それが果たして致命的になるかは疑問だ」としています。
そして「韓国で解散に関する措置を日本のようにとるのは難しいだろう」と述べました。
一方「日本の教団は、ハン総裁の影響力が特に強い」と述べ、ハン総裁が逮捕されたことで日本の旧統一教会にも影響が及ぶ可能性もあると指摘しています。
Posted at 2025/09/23 08:30:14 | |
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